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2002年にスタートし20回目となる同大会には、昨年を上回る3199人のエントリーが集まった。その中から決勝に進出したのは、ラストイヤーのkento fukaya(吉本興業 大阪)、同じくラストイヤーのお見送り芸人しんいち(グレープカンパニー)、敗者復活戦を勝ち上がったYes!アキト(サンミュージック)、吉住(プロダクション人力舎)、サツマカワRPG(ケイダッシュステージ)、ラストイヤーのZAZY(吉本興業 東京)、寺田寛明(マセキ芸能社)、金の国・渡部おにぎり(ワタナベエンターテインメント)の8人。1ネタ目の合計得点の結果、ZAZYとお見送り芸人しんいちの2人がファイナルステージで戦った。
激戦の結果、ピン芸人の頂点に輝いたのはお見送り芸人しんいち。優勝が決まった瞬間に泣き崩れて喜びを表現した。
放送後、優勝者会見に登場したしんいちは、母親と電話してまた泣いたと明かしつつ「僕一人じゃほんとに取れなかったので、みなさんに感謝して喜んでいます。ありがとうございます」と感謝を述べた。
毒の効いた芸風とは裏腹に、終始低姿勢で人柄の良さを見せていたしんいち。所属事務所のグレープカンパニーからの同大会ファイナリストは初、優勝者ももちろん初輩出となった。自身の芸名は事務所の大先輩サンドウィッチマンの伊達みきおに名付けられ、ギターを持ったネタは同・富澤たけしにアドバイスをもらったという。『M-1グランプリ』2007年王者のサンドウィッチマンに続く、同事務所から大型賞レース王者となった。
同大会の副賞、500万円と併せて、6月15日に放送予定の冠特別番組も贈られた。現時点でどんな番組にしたいか問われると、「自分が歌ネタなので音楽に関わる番組をしたいです」と答え、「親交のあるスキマスイッチさん、山崎まさよしさんとか安く出てくれないかな」と大胆な発言も。実現するか注目が集まる。
今回のネタでは、アーティストや芸能人、アスリートの名前が多く使われ話題となっていたが、中でも「Aqua Timez」はトレンド入りも果たした。Aqua Timezはしんいちのネタで使われただけでなく、その後登場した金の国・渡部のネタ中でも楽曲が使用され、ファンの間で大きな反響があったようだ。これらネタに登場する有名人についてしんいちは「変な風にとってほしくないです! 既に怒っている方がいるようですが、勘違いしてほしくないです」と、あくまで応援しているからネタについて「おいしい」と捉えてほしいと訴えていた。
これからは、自分を拾って育ててくれた事務所に「1円でも多くお金を落としたい」と語ったしんいち。番組スタッフから「王者はバイトを辞めるものだ」と伝えられたこともあり、現在も続けているバイトは辞めて芸1本で勝負していくとのこと、これからの活躍に期待が集まる。