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『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)の「仮面ノリダー」で共演して以来、30年以上にわたって親交のある両者。「淳史君は5歳ですから。その時からアドリブで小突かれたり投げたり蹴ったりされても、泣かないで戦いに行くものを持っていましたね」と木梨が振り返ると、伊藤は「ここだけの話ですけど、ほとんど覚えてないんです。チビノリダーを見ていたと声をかけてもらえるのに、覚えていなくて」と悔しそうな表情。「今の子役さんは頭が良くて、みなさん本当に天才的」と謙遜する伊藤に、木梨は「いきなり出だしからアドリブで対応できた人。今は怒られるから、そういう番組はできないと思うんですけど」と後輩の役者魂を讃えた。
ゴルフ仲間でもある木梨と伊藤。木梨は「この人(伊藤)、巧いんですよ。今のところ3勝3敗1引き分けで、年内で一回やって負けた方がトロフィーを渡そうと、ついさっき決まりました」と授賞式に絡めて決着を誓った。「あの淳史が大人になって一緒にラウンドするのは驚き。(勝って)ルンルンしながら僕らの車を抜いて帰っていくのは悔しかった」と複雑な心境を打ち明けた。
11月25日で38歳を迎える伊藤。今年6月には第3子が誕生し、「大人になって子どもが3人いる自分を想像できなかった。家族という大切な仲間が増えて、心の安定や楽しさが日々アップデートしています」と充実感を漂わせた。2022年の抱負は「虫を愛すること」。「本当に苦手で、そのせいで子どもを外に連れて行けないこともある。自分の都合で行けないのは申し訳ないので、これを機に虫を受け入れたい」と決意。木梨も「何の虫かわかるように。(図鑑を)広げて」とアドバイスを送るが、伊藤に「やってましたか?」と聞かれ、「やってないです」とまさかの未経験を暴露して会場を沸かせた。
2021年の漢字を一文字で表わすコーナーでは、伊藤が「新」と書けば木梨は「古」と書くなど、随所で息の合ったかけ合いを見せた2人。「なんでも新しく未来へ向けてやっていけたら。新しいことはワクワクする」(伊藤)。「歴史があるから新しくなるわけで、来年60歳になりますけど古い人を大切にしなさいと。急に新しくなるとびっくりしますから」(木梨)。30年かけてアップデートしてきた信頼関係を窺わせた。
主催した株式会社SmartHRの芹澤雅人取締役・D&I推進管掌役員は「慣習に囚われず働き方をアップデートしている人や組織を顕彰したい。眠らせておくのはもったいない取り組みが多くあり、地道にスポットライトを当てていくことが大事」と趣旨を説明。グランプリは株式会社パプアニューギニア海産の「フリースケジュール」が獲得した。
(取材・文:石河コウヘイ)