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DeNA、満を持して鈴木氏がコーチ就任決定! 三浦監督にも負けない“横浜愛”で港町を歓喜に導く

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鈴木尚典コーチ

 3日11時、ベイスターズから鈴木尚典氏のコーチ就任が球団から発表され、古参ファンを中心にSNSには歓喜の声が集まった。

 鈴木氏といえば1998年の日本一の際、マシンガン打線の3番として打線を牽引。日本シリーズでは打率.480と当たりまくりMVPを獲得し、レギュラーシーズンでも打率.337で、前年に続き首位打者に輝くなど、天才バットマンとして名をはせた。

 生まれは静岡ながら横浜高校に進学すると、1990年ドラフト4位で当時の横浜大洋ホエールズに入団。2008年に引退するまで通算17年、一貫してYOKOHAMAのユニフォームに袖を通し続けたフランチャイズプレイヤー。引退を決心した際には自らのブログで「横浜以外のユニホームを着て、若い選手たちと戦う姿を想像したらつらかった。横浜は大好き。違う形で強くなる手助けをしたい」と発信し、ファンの涙を誘った。翌年はファームの湘南シーレックス(当時)で育成・打撃コーチを務め、その後もベイスターズに携わり続けると、2020年からはベイスターズと関係の深い神奈川フューチャードリームスで監督就任。初年度からBCリーグで初優勝の快挙を成し遂げ、満を持してのベイスターズ復帰。秋季練習の初日から、選手たちと精力的に動き回った。

 2018年の『GET THE FLAG! SERIES』では谷繁元信氏とトークショーを行い、その場でも「優勝争いするのは当たり前になってきている」とチームを評価。「早く優勝してほしい」と古巣ベイスターズに熱いエールを送っていたことも記憶に新しい。

 同じく優勝メンバーの三浦監督もFAで熱心に誘われていたタイガースを断り、横浜一筋で戦い抜いたことはあまりにも有名で、監督初年度には「横浜一心」のスローガンのもとで戦った。現時点ではコーチポジションは明らかにされていないが、今年最下位に沈んだチームを三浦監督にも負けない「横浜愛」を武器に、通算打率.303を誇る“元ハマの安打製造機”が、待望の優勝へ導いてくれることに期待がかかる。
 
取材・文・写真/  萩原孝弘

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