梶原は大分雄城台高時代に通算14ホームランを放ち、神奈川大学に進学。1年春からセンター・クリーンアップの中心選手として抜擢されると、1年秋には打率.400で首位打者とベストナインをダブル受賞した。4年の春にもベストナインを獲得し、大学リーグ戦では通算.299、ホームラン12本、盗塁20の記録を残した。
指名挨拶時には「走力、肩の力、バッティング。全て高いレベルで出していければ」と走攻守全てがアピールポイントとし「特に足を絡めた打撃を今後伸ばしていきたい」と高校時代にクラスメイトで、リレーの日本記録保持者でもある東京オリンピック代表の児玉芽生と100メートル走勝負を挑み「ギリギリ勝てなかった」とのエピソードを持つ5秒8の快足にプラスアルファしたバッティングを武器にしたいとコメント。新人王候補にもなっている今年のスーパールーキー・牧秀悟とも面識があり「気さくで優しい方のイメージを持っていましたが、テレビ中継で見ていて本当にすごい選手なんだと思いました。追いかけて、同じような活躍ができればいいなと思います」と身近な先輩の存在をお手本にしたいと口にした。
担当の欠端光則スカウトが「脚力面からでもチャンスあるかも」と示唆したように、今シーズンから就任した三浦大輔監督の掲げた「得点力アップ」のオプションにもガッチリかみ合う快足を持ち、これからのホームグラウンド・横浜スタジアムでのゲームで、土壇場で打席が回り、結果も出せる何かを“持ってる”梶原昂希。ドラフト指名順位は下位ながら、宮崎敏郎、佐野恵太、楠本泰史らのように、チームの中心選手になることを期待したい。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘