ロックアップ、腕の取り合いで静かに始まった一戦は、火野が強烈なチョップ連打で攻め込むと、秋山は右腕に集中砲火を浴びせた。10分過ぎ、火野のチョップと秋山のエルボーの応酬となり、両者一歩も引かず。その後、秋山がヒザ蹴り連打からエクスプロイダーで勝負に行くと、火野はラリアット連発で反撃。これをカウント2で返された火野は、Fuckin'BOMBでマットに叩きつけて完全無欠の3カウントを奪取。
マイクを持った火野は「秋山さんというのはすごいレジェンド。そんな秋山さんに胸を貸していただきました。そして勝つことができた。優勝はワシがもらう」と高らかに優勝宣言。2連敗のショックからか、秋山はノーコメントだったが、2連覇に向けて非常に厳しい状況に追い込まれたのは確かだ。
一方、1勝1敗(勝ち点2)となった火野は「一発目は哲ちゃん(遠藤哲哉)に負けたけど、ここで秋山さんから取った。この1勝はでかい。一番この人に勝たないといけないという人に勝って、勢いつくよね。このまま1敗もせずに優勝します」と力を込めた。
また、Aブロック公式戦の吉村直巳VSボディガーは、スーパーヘビー級同士の肉弾戦となったが、吉村の払い腰をカウント2で返したボディガーが、スピアからライジングハイ(ハイキック)を決めてピンフォール勝ちし、初戦を白星で発進。ボディガーは「今日は若い吉村が相手。あまり長引く試合だと不利になると思った。最後はいい感じで手応えあるハイキックが決まって、なんとか勝つことができて初戦突破。この勢いで、次(11.10新宿FACE)は火野。真っ向勝負で思いっきりバチバチにやり合うんで」と意気込んだ。
(どら増田)