8選手に通告した福良淳一GM兼編成部長は「今後、どんな選択をするにしても早い方がいいという判断からこのタイミングでの発表になりました」と話していたが、中には自身が監督時代に活躍した選手も含まれており、「辛かったですね」と本音を漏らしている。
エース山本由伸や、山崎颯一郎と同学年の榊原は育成契約を打診されている模様で、榊原も「ありがたいこと。自分の力でまた背番号61を取り返したい」と再起を誓っていた。今シーズンは「考え過ぎた」結果、ファームでも試合を作ることが出来なかった。しかし、もともとは育成ドラフトで入団し、支配下を勝ち取っているだけに、育成からの出直しに期待したい。
鈴木優は昨年プロ初勝利をマークした。ストレートのスピードも増しているため、変化球も磨きがかかっている。本人は「他球団からの連絡を待ちたい」としており、NPB他球団からの連絡を待ちながら、トレーニングを継続していく意向だ。まだ24歳と若いだけに、環境が変われば才能が開花する可能性も高い。入団時は“都立の星”として騒がれたが、まだまだこれからの選手である。
吉田一は青森山田、日大、JR東日本を経て13年ドラフト1位で入団。即戦力の先発として期待されていたが、2016年には54試合、2018年には58試合に登板し、中継ぎとしてフル回転。ブルペンにいる時期が多かったが、昨年は先発への再挑戦もしており、オリックスの苦しい時代を支えてきた。肉体的には頑丈な選手なだけに、今後の去就に注目だ。
チームは首位として優勝争いを繰り広げているだけに、例年に比べてこの時期の発表は虚しさを感じる。今回発表された8選手には次のステージでも頑張ってもらいたい。
(どら増田)