【オリックス 9.7〜12戦績】
対 千葉ロッテ
兵庫・ほっともっとフィールド神戸
9月7日
○オリックス(宮城)4-3(美馬)千葉ロッテ●
8日
●オリックス(山崎颯一郎)1-4(上沢)千葉ロッテ○
9日
△オリックス(田嶋)2-2(石川)千葉ロッテ△
対 埼玉西武
埼玉・メットライフドーム
10日
○オリックス(山本)7-1(松本)埼玉西武●
11日
●オリックス(バルガス)0-7(今井)埼玉西武○
12日
●オリックス(山崎福也)1-3(渡邉)埼玉西武○
※(カッコ)内は先発投手
※13日現在、111試合52勝44敗15分のパ・リーグ2位。首位の千葉ロッテと2.0ゲーム差。残り32試合。
今シーズン最後となる、ほっともっとフィールド神戸での主催ゲームとなったロッテとの首位攻防3連戦。初戦はロッテ戦に合わせてローテーションを変えた宮城大弥が先発。宮城は先発5回を投げ、被安打8、奪三振6、失点3の内容。いつもより状態は良くなかった。本人も「全てが良くなかったと思います。ここ最近、リリーフ陣が投げていましたし、苦しい状況だったと思うので、もっとちゃんとゲームを作りたかったですし、悔しいです」と振り返っていたが、大下誠一郎のサヨナラ打でオリックスが逆転。1試合にして首位を奪還している。
翌日は、先発の山崎颯一郎が6回を投げ、被安打3、奪三振6、失点1の好投。颯一郎は「今日は先頭打者をしっかり抑えていこうと意識していましたし、前回よりも落ち着いてマウンドに上がることが出来たと思います。全体的には、ストレートの指の掛かりも良かったですし、カーブもしっかりとカウントを取れていたと思いますが、まだ気持ちが入り過ぎてしまう部分や、大きく外れてしまうボール球も多くあったので、そういったところは反省しないといけないと思います」とコメントしていたが、次に繋がるピッチングだった。しかし、中継ぎが打たれ、再び首位陥落を許してしまう。
3戦目は、このところ調子が悪かった田嶋大樹が先発。田嶋は8回を投げ、被安打3、奪三振10、失点1の好投。「今日はストライク先行のピッチングが出来ていましたし、フォームのバランスも良く、落ち着いてリズム良く投げられていたと思います。他の球種も良かったですが、フォークがいつもより少しチェンジアップ気味に抜けていて、より効果的に使えていたと思います」と本人も内容には満足していたが、チームは勝ちきれず引き分けに。
チームは移動日なしで埼玉に移動し、西武との3連戦。初戦は、エース山本由伸が苦しみながらも6回を投げ、被安打2、奪三振9、無失点で降板。本人は「立ち上がりからピンチを迎えてしまっていましたし、あまりテンポの良くないピッチングになってしまっていたと思います。なんとか粘り強く投げることが出来たのも、野手の方達が得点を重ねてくれたおかげだと思います」と反省しきりだったが、打線が爆発してチームは快勝。ハーラートップの13勝目をマークした。
2戦目は、NPB初先発となる先発の新外国人バルガスが、5回途中に左脇腹付近に違和感を訴えたため交代。翌日には登録を抹消されてしまった。チームも大敗。なかなか先発6本柱が揃わない。3戦目は、地元所沢出身の山崎福也が先発。福也は2回、スパンジェンバーグに3ランを打たれるも、後は完璧なピッチングを披露。7回2/3を投げ、被安打5、失点3で降板。本人は「やはり2回のところだと思います。序盤は力み過ぎてしまっていましたが、それ以降は修正できていたと思います。それだけに、2回のホームランのところが勿体ないと言いますか、悔しいです」と一発を悔やんだ。チームは杉本裕太郎がパ・リーグ単独トップとなる26号ソロを放つも、西武投手陣に封じ込まれてしまい連敗。
山崎颯一郎、田嶋大樹、山崎福也の3投手に勝ちはつかなかったものの、今後の目処がついたのは大きい。あと一枚を、連戦が続く今月後半から誰が務めるのかが課題だろう。打線は杉本が好調をキープしていることと、T-岡田が戻って来たのは大きい。西武との2戦目に途中交代し3戦目はベンチから外れた宗佑磨も、14日から仙台で行われる東北楽天との3連戦からの復帰が待たれるところ。吉田正尚の穴は大きいが、引き続き総力戦で乗り越えていくためも、ここは“ラオウ”杉本が引っ張っていくしかない。
(どら増田 / 写真・Rinco)