球団公式サイトはこの日、「小窪哲也(こくぼ てつや)選手の入団が決まりましたのでお知らせします。背番号は『36』です」と小窪の獲得を発表。また、「優勝争いをしているチームの一員になれることを光栄に思います。しっかりと準備をしてチームの勝利に貢献していけたらと思います」という小窪のコメントも合わせて掲載されている。
報道によると、今季のロッテは清田育宏がたび重なる不倫など球団ルールに反した行動をとっていたとして5月23日に契約解除、クリーンナップを打った経験も持つ井上晴哉が右手首故障のため6月3日から登録抹消中と代打を任せられる選手が不足。そのため、昨季までNPB・広島でプレーした経験を持ち、独立リーグでも「.421・1本・12打点」という数字を残していた小窪に白羽の矢を立てたという。
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小窪の獲得を受け、ネット上には「代打枠の穴埋めとしては割といいチョイスなのでは」、「広島で3連覇(2016-2018)を果たした経験も活かして優勝争いの力になってほしい」と期待の声が寄せられたが、「独立で4割打ってるからといって信用していいものなのか」、「去年まで広島ではそんなに打ってなかったしあまり期待はできない」と懐疑的な意見も挙がっている。
一方、「小窪は鳥谷と役割被ってる気がするんだけど、今後は小窪の方が優先起用されるのか?」、「小窪を獲得したってことは、もう鳥谷を代打・守備固めで使うことに見切りをつけたってことなのかもしれない」、「小窪が普通に一軍に定着したら鳥谷を使う余地は無くなるから、そのまま退団・引退を突きつけられる可能性もありそう」と、チームに在籍するプロ18年目・40歳の鳥谷敬への影響を推測するコメントも複数見られた。
「小窪は2014年に代打打率『.389』、2015年も同『.380』と3割後半をマークした実績を持っていますが、翌2016~2020年の通算代打打率は『.213』と一転して数字が低迷。そのため、球団の思惑通りに代打枠として機能するかどうか疑念を抱いているファンも少なくないようです。なお、小窪は内野の全ポジションを守れるなど打撃がダメでも守備でつぶしがきく選手なのですが、一部ファンの間ではこのまま小窪が一軍に定着するとこれまで『代打・守備固め用のベテラン』という役割を担ってきた鳥谷は存在価値がなくなり、契約が切れる今オフに身の振り方を迫られるのではないかと予想する声も見られます。今季の鳥谷は『.170・0本・2打点』とほとんど結果を残せないまま7月6日から二軍降格中のため、この調子なら本当に小窪に取って代わられる可能性も低くはないでしょう」(野球ライター)
今季の補強期限最終日となる31日に駆け込み補強を実現させたロッテ。現在「45勝38敗14分・勝率.542」でリーグ2位につける中、井口資仁監督がどのように小窪を起用していくのかは要注目と言えそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
千葉ロッテマリーンズの公式サイトより
https://www.marines.co.jp/