お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が手がけ、累計発行部数70万部超を記録した絵本が原作。ゴミ人間プペルと少年ルビッチの冒険物語で、2020年には映画化されヒットした。
>>海老蔵はこの運命を越えられるか…市川團十郎の呪いと悲劇の歴史<<
各紙などによると、主人公のプペル役に海老蔵、玄(絵本ではルビッチ)役を長女で舞踊家の市川ぼたんと長男の堀越勸玄が交互に担当。海老蔵は物語の鍵を握る玄の父、熊八も演じ、舞台でも親子共演を果たすことになった。
映画を見て歌舞伎化を考えた海老蔵は、「『現代の世では難しくなりつつある、信念と共に諦めない想いを歌舞伎として描きたい』と熱望させていただきました」と説明。
海老蔵から相談を受けた西野は原作・脚本、空間・美術演出を担当。「主人公たちの物語と海老蔵親子が背負った物語は、あまりにも重なる部分が多すぎて、脚本を書きながら、ウッカリ涙した」とコメントしている。
この公演に先駆け、海老蔵は先日、都内で行われた特別公演「アース&ヒューマン」(10月28日から、全国8カ所9公演)の製作発表に出席。
各スポーツ紙などによると、同公演は環境問題への寄与が目的で「公演をすることで関心をもってもらい、気持ちの種をまいていく」と説明。
コロナ禍で延期になっている自身の十三代目市川團十郎白猿、長男の市川新之助襲名公演について、「自分の襲名は10年後だろうと、来年でも気にしない。それより息子に早く新之助を継がせてやりたい」と語ったという。
「弟子を多く抱えている海老蔵。昨年7月、その補償問題について松竹の社長に直談判したものの、満足な回答が得られなかった。そのために一念発起し、積極的に本業である歌舞伎以外の公演に取り組むようになった。地方でも公演を行っているので、確実にファンは増えているはず」(演劇担当記者)
コロナ禍だからこそ、決断できたかもしれない。