昔付き合っていた男性は、少し変な習慣や性癖を持っていました。それは「絶対に布団を被らせてくれない」ことです。
付き合って初めて彼が私の家に泊まりに来た時、寝る際に「俺はいつも布団を被らない」と言われました。男の人だし、暑がりな人も多いのだろうとあまり気にしていなかったのですが、ついでに私にも布団を被らないで欲しいと言ってきたのです。
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どういう意図があるのか、さっぱりわからず困惑していると、自分が後ろからハグして温めてあげたいと照れながら言われました。私はそんな彼が可愛くてたまらなく、掛け布団を床に置いて、彼にハグされながら寝ることにしました。春だったこともあり、特に寒くもないし、愛されていることを実感できて、とても幸せな気持ちになりました。私は「これも悪くないな」と思い、彼と寝る時はいつも掛け布団なしで寝るようになったのです。
そうして、付き合って半年以上が経ち、私がひどい風邪を引いてしまった時のことです。彼は心配して、仕事終わりにすぐに駆け付けてくれ、雑炊を作ってくれました。また、かなりの高熱だったので、彼が一晩私の家に泊まって看病してくれることになりました。そして寝る時になって、いつものように彼が後ろからハグしてきたと思ったら、私が被っている掛け布団をポイっと床に投げたのです。
12月でしたし、私も高熱で寒気がしていたので、「今日は悪寒がするから布団を被りたい」と彼に伝えました。すると、「お願い!絶対離さないし、ハグしてる方が暖かくなるから!」と懇願してきたのです。普段なら全然問題ないのですが、高熱の時は体も痛いし、悪寒がひどかったのに、結局彼は断固として布団を掛けてはくれませんでした。
彼女が苦しんでいても、自分の習慣や性癖を貫き通し、譲らない姿勢に急激に愛は冷め、風邪が治ったらすぐにお別れしました。
写真・Megan LeetzFollow