同作は、北海道函館を舞台にした小説を書き続け、1990年に亡くなった作家・佐藤さんが1982年に発表した本格的な文壇デビュー作が原作。
東出が演じるのは心に失調をきたし、妻とふたりで故郷函館へ戻ってきた主人公・和雄。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治療のため街を走り始め、路上で出会った若者たちと不思議な交流を持ち始める姿を描く。
>>元不倫カップルの2人が明暗を分けてしまった理由 唐田は新連載雑誌も休刊に<<
「東出にとっては、18年公開の『寝ても覚めても』以来、3年ぶりの主演作だが、同作で共演した女優の唐田えりかと不倫関係に陥り、その結果、杏とは離婚。それもあって、見た人々の心を打つであろう『草の響き』で印象を変えたいところだろう。そういう意図もあってオファーを受けたと思われる」(芸能記者)
不倫の代償は大きく、降板したCMの違約金などがかなり高額。先に事務所が肩代わりし、その分を給与から天引きされているためあまり金がなく、杏が引き取った3人の子どもに対し、1人当たり1万円の養育費を提示。東出に誠意を感じられないと杏が受け取りを拒否していることが報じられている。
そのため本来ならば、仕事を選べる立場ではないはず。しかし発売中の「女性自身」(光文社)によると、育児を任せきりにしていた妻が事故で意識不明になった後、児童養護施設に子どもを預けてしまうダメ夫が主人公の映画のオファーがあったが、断ってしまったというのだ。
そのオファーは東出本人が気に入らないから断ったわけでは決してなく、所属事務所が総合的に判断した結果、受けなかったのだとか。
しかし、受けていれば話題になり、東出にとっての〝みそぎ〟となったはずだ。