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東出昌大と唐田えりかに「顔も見たくない」 異常なまでの拒絶反応の声が女性中心に集まったワケ

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東出昌大

 23日に『週刊文春』(文藝春秋)で報じられて以降、各メディアで話題となっている俳優・東出昌大と女優・唐田えりかとの約3年間に渡る不倫関係。記事によると、2人は2018年9月公開の映画『寝ても覚めても』で恋人役として共演したことをきっかけに、深い仲に発展したという。

 一方、東出・杏夫婦は、2013〜14年に放送された連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)で夫婦役を演じたことがきっかけで交際へと発展し、15年元日に結婚。16年5月には双子の長女と次女が誕生し、17年11月には長男が生まれている。その後、子どもたちを乗せたベビーカーを押しながら仲睦まじく出かける姿が報じられるなど、幸せそうな2人は「おしどり夫婦」として知られていただけに、今回の不倫報道が世間に与えたショックは大きい。

 ネットでは女性を中心に、東出と唐田に対する激しい批判の声で溢れ返っている。
 唐田に対しては、「清純派とか聞いて呆れる」「3人の幼い子から平気な顔で父親を奪う最低な女」「さっさと引退しろ」などといった声が上がっており、東出に対しては、「子育てもろくに手伝わないで何やってるの」「3児の父親としてありえない」「顔も見たくない」といった激しい嫌悪の声もある。

 実際に自分が被害を受けたわけでもないのに、なぜここまでの怒りや嫌悪感が引き起こされるのだろうか。
 これには、「外傷性逆転移」という心理現象が関連している。外傷性逆転移とは、例えば相談相手の悲惨な話を繰り返し聞いているうちに、あるいは残虐な映像や画像などを目撃した後で、あたかも自分が体験したかのような心理的ストレスを受けて、睡眠障害やフラッシュバックといったPTSD症状を引き起こす、といったもので、「代理トラウマ」「二次受傷」「共感性疲労」などと呼ばれることもある。

 今回のように、ネットで激しい批判の声を上げる女性たちのショックがPTSDの症状を呈するほど深刻なものではないにしても、東出と唐田に対する嫌悪感や拒絶反応には、少なからず外傷性逆転移と同じ心理的メカニズムが関連していることに間違いはない。

 外傷性逆転移は、日常的に他人の悲惨な体験を見聞きしなければならない職業に従事している人を始め、共感性が高い人、または環境や境遇が似ているなど、聞き手が被害者に対して共感しやすい条件がそろっている場合などに引き起こされやすいものだ。

 妻・杏が幼い双子と年子の3人の子育てに追われながら家事や仕事をこなす中、幾度となく裏切り行為を働いた夫・東出。インスタグラムなどで杏への挑発ともみられる「匂わせ」をしていたと言われる唐田。

 特に、結婚や出産経験のある女性たちが激しいコメントを残しているのは、杏に対して感情移入し過ぎている面も強い。杏の気苦労に同情した女性たちが、これらの報道を繰り返し目にするたびに、東出と唐田について「顔も見たくない」といった心境に陥るのも無理はないのかもしれない。

文:心理カウンセラー 吉田 明日香

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