search
とじる
トップ > スポーツ > ロッテ・佐々木、高校時代の投球が復活? 先発調整テストで出た好材料に井口監督も及第点か

ロッテ・佐々木、高校時代の投球が復活? 先発調整テストで出た好材料に井口監督も及第点か

pic pic

佐々木朗希

 まるで、「夏の甲子園大会」に合わせるようにして、高校球界を賑わせた千葉ロッテ・佐々木朗希投手が結果を出した。

 >>ロッテ・佐々木、剛速球を捨てて変化球投手に変貌? 過去登板から配球が一変、井口監督は交代タイミングも計算か<<

 夏の甲子園大会の組合せ抽選会が行われた8月3日、中日ドラゴンズとのエキシビションマッチに、佐々木が先発した。

 「本格的な先発ローテーション入りに向けた『予行練習』みたいなもの。ローテーション入り先発投手と同じ中6日での登板がテストされました」(スポーツ紙記者)

 前回7月27日のエキシビションマッチ・阪神戦に登板した時点で、「中6日での登板テスト」は予告されていた。これまでは10日程度の間隔を空けていたせいか、佐々木は緊張していた。ボール先行のカウントになるのもそのせいだと思われたが、3日は違った。「怪物の片鱗」を見せつけた。

 「球速はプロ入り後、最速となる158キロ。4回までパーフェクト・ピッチング」(前出・同)

 5回まで投げ、被安打1失点1。奪三振数は「4」と少なかったが、注目すべきは“ボールの威力”だ。

 甘いコースに投げても、対戦打者が打ち返せなかった。ファールや空振りでストライク・カウントを稼いでいた。ボールのスピードと威力で翻弄させていた――。2019年、岩手県大会を取材したメディア、そして、スカウトたちが彼のファンになったのは、この投球である。

 もちろん、プロの世界ではスピードとボールの重量感だけでは通用しない。変化球のキレ、緩急といった投球技術も磨いていかなければならないが、ストレートで勝負できる投手は独特のオーラがある。

 投手出身のプロ野球解説者がこう言う。

 「バンテリンドームのマウンドも彼に合っていたんだと思います。プロ野球界では同球場のマウンドはやや高く、硬いと認識されています。オーバーハンドで投げ下ろすタイプなので、いつも以上にボールにも力が増したのでしょう」
 
 ドーム球場での登板も初めてだった。

 屋外球場の場合、ナイトゲームでも日中の暑さが残ることがあり、先発投手は試合序盤から汗をかく。“ドーム球場の涼しさ”も彼に適していたのではないだろうか。

 試合後、井口資仁監督は「(後半戦の)最初のカードで行けたら」と、佐々木に及第点をつけていた。ペナントレースが再開されるのは、8月13日。ということは、本拠地・ZOZOマリンでのオリックス戦となる。

 同日に対戦した中日のチーム打率は2割3分8厘。オリックスはリーグトップのチーム打率を誇る。チーム総本塁打、総安打数でもリーグ1位である。屋外球場、強力打線と、この日とは真逆な環境での登板となる。ちょっと、心配だが…。

 「オリックス打線の破壊力はバツグンですが、盗塁数ではリーグワースト。佐々木は走者を背負った場面で投球フォームを崩す悪癖がありますが、機動力を仕掛けて来ないと分かっていれば、弱点を露呈しないで済むかも」(前出・プロ野球解説者)

 高校野球界を沸かせたスターが、夏の甲子園大会の組合せ抽選会日に好投したのも、巡り合わせだろう。

 首位チームを叩けば、自信にもつながる。後半戦最初のカードで、佐々木の真価が問われる。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ