侍ジャパンはオリックスのエースで、東京オリンピックの開幕投手を務めた山本由伸、韓国はコ・ヨンピョが先発をするとそれぞれ発表された。
侍ジャパンは2日に行われたアメリカ戦で、最終回に追いつくと、タイブレークの延長10回に福岡ソフトバンクの甲斐拓也がライトフェンス直撃のサヨナラヒットを放ち、劇的な勝利を掴んでいる。試合後、稲葉篤紀監督は「選手たちが諦めることなく全力で戦ってくれました。(東京オリンピック初登板の福岡ソフトバンクの千賀滉大について)これまで2試合で投げる場面が無く、どこかで起用しようと思っていました。彼らしい投球をしてくれたので次に繋がると思います。(ホームランが出た広島の鈴木誠也について)彼の中でもほっとした部分はあるんじゃないでしょうか。3点を取られた後でしたので、チームとしても元気が出るような一発でした。(10回について)栗林もよく0点に抑えてくれましたし、栗原もよくバントを決めてくれました。(サヨナラ打の場面は)内野5人のシフトでゴロやスクイズを警戒されていたのでヒッティングのサインでした。これからも我々の野球をしていきます」と語り、準決勝の韓国戦も総力戦で勝利を掴みにいく考えだ。
「東京で行われる特別なオリンピックのメンバーに選んでいただき、とても光栄に思います。このような大変な状況の中、ご尽力いただく全ての方への感謝の思いを忘れずに、日本の勝利に貢献するピッチングができるように頑張ります」と東京オリンピックの侍ジャパンに選出された際に話していた山本由伸は、7月28日、福島・福島県営あづま球場で行われた東京オリンピック野球予選ラウンド第1戦、ドミニカ共和国戦で先発。6回を88球、2安打、2四死球、9奪三振、無失点の好投でマウンドを降りている。
降板後には「立ち上がりは緊張しましたが、途中から落ち着いて投げられました。オリンピックの先発投手は、プレミア12での中継ぎの経験とはまた違った役割として、良い経験ができました。ドミニカ共和国の打者はパワーがすごいので、ホームランだけには気を付けて甲斐さんを信じて投げました」とコメントしていたが、韓国戦でも侍ジャパンのエースとして、最短試合で決勝に辿り着くピッチングに期待したい。
(どら増田 / 写真・Rinco)