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侍ジャパン甲斐拓也がアメリカから劇的サヨナラ打で準決勝進出!「栗林のピッチングが呼び込んだ」

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甲斐拓也

 東京オリンピック野球の決勝トーナメント準々決勝が2日、神奈川・横浜スタジアムで行われ、A組1位通過の日本代表・侍ジャパンは、B組1位通過のアメリカと対戦した。準々決勝、準決勝で敗れた場合は、敗者復活ブロックに回り、下剋上をめざすことになるが、侍ジャパンとしては、早く決勝進出を決める意味でも、ここでアメリカを一度叩いておきたいところ。

 先発は侍ジャパンが東北楽天の田中将大、アメリカがS.バズがそれぞれ務めた。

 先制したのは侍ジャパンだ。3回に二死から、巨人の坂本勇人が二塁打で出塁すると、3番のオリックス吉田正尚がタイムリー。広島の鈴木誠也、東北楽天の浅村栄斗が四球を選び、二死満塁から福岡ソフトバンクの柳田悠岐がタイムリーを放ち、侍ジャパンが2点をリードする。

 しかし4回、アメリカは一死から、カサスが四球で出塁し、フレイジャーがレフトへ適時二塁打。フィリアに死球を与えると、コロスバリーに同点タイムリー。さらに二死一、二塁から、アレンが勝ち越しの適時二塁打を放ち逆転されてしまう。ここで稲葉篤紀監督は田中を諦めて、阪神の岩崎優にスイッチし、岩崎は無失点で切り抜ける。4回には坂本が元オリックスのディクソンからタイムリーで同点に追いつくも、5回には同じく阪神の青柳晃洋が登板し、カサスに3ランを打たれて3点差に。その裏、侍ジャパンは3番手カーターから鈴木が待望の一発。一死三塁から広島の菊池涼介が適時内野安打で1点差に。

 6回から福岡ソフトバンクの千賀滉大が登板。千賀は公式戦や強化試合の不安を払拭するピッチングで2イニングを無失点に抑える。8回は横浜DeNAの山崎康晃が無失点でつなぎ、その裏、侍ジャパンはアメリカの守備のエラーもあり、二死三塁のチャンスを作るも坂本が三振で無得点に。最終回は中日の大野雄大が今大会初登板。大野も無失点で抑えて、最後の攻撃につなぐ。アメリカは東京ヤクルトのマクガフが登板。吉田正をセカンドゴロに打ち取ると、鈴木は四球で出塁。浅村がライト前でつなぐと、柳田がセカンドゴロの間に鈴木がホームインで同点に追いつく。菊池は三振に倒れてタイブレークへ。

 侍ジャパンは10回、広島のクローザー栗林良吏が3試合連続でマウンドに向かう。無死一、二塁から始まるタイブレークは、先頭のフレイジャーを空振り三振、フィリアをセカンドゴロに打ち取ると、コロスバリーをレフトフライに斬って取り無失点で抑える。アメリカはジャクソンがマウンドへ。侍ジャパンは東京ヤクルトの村上宗隆に福岡ソフトバンクの栗原陵矢を代打に送り、栗原は初球で送りバントを決めて、一死二、三塁で、福岡ソフトバンクの甲斐拓也がバッターボックスへ。甲斐は初球でライトフェンス直撃打を放ち、侍ジャパンが7対6でサヨナラ勝ち。準決勝進出を決めた。準決勝は4日に韓国と対戦する。

 試合後、田中は「最高の結果になったと思う。味方が先制した後に逆転を許してしまったので、流れを悪くしてしまったと思う。次に向けて前を向いて準備をしていきたい。バッテリーで話して、反省点は一致したので、今日の結果は自分にとって悔しいけど、次の登板に向けて準備をしていきます」と前を向くと、サヨナラ打の甲斐は「稲葉監督の話を聞いて、打席に入ったら内野が5人いたので、初球から思い切っていこうと思った。栗林のピッチングが呼び込んだと思うし、全員が諦めずに戦った結果だと思います」と10回を無失点に抑えた栗林のピッチングを称賛した。

(どら増田 / 写真・錦野早苗)

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