オープニングラウンドの1位通過を掲げていた稲葉篤紀監督は、広島の森下暢仁に2戦目の先発を託した。森下は初回、元オリックスのジョーイ・メネセスにタイムリーを許すも、続くMLBオールスター5度選出のエイドリアン・ゴンザレスを併殺打に打ち取りピンチを脱する。
打線は直後の2回表に、バッテリーを組む福岡ソフトバンクの甲斐拓也がタイムリーを放って、すぐさま同点に追いつくと、3回表には、巨人の坂本勇人が二塁打、オリックスの吉田正尚が安打性の当たりでエラーを誘って出塁してチャンスを作ると、東北楽天の浅村栄斗の投ゴロの間に坂本がヘッドスライディングで生還し勝ち越し。続く4回表には、東京ヤクルトの山田哲人がレフトスタンドに叩き込み一気に3点を追加した。
この援護に森下も応え、4回にもう1失点こそしたものの、5回5安打無四球2失点にまとめて降板。打線は5回と6回は無安打に抑えられたが、7回に坂本勇人がソロ本塁打、8回にこの日3安打目となる甲斐の投手強襲安打と盗塁で作ったチャンスを山田のタイムリーでさらに突き放す。
投手陣は、第2先発要員でもある北海道日本ハムのルーキー伊藤大海が6回と7回を無失点に抑え、8回は埼玉西武の無失点男こと平良海馬がメネセスに2ラン本塁打を浴びるが、後続を抑え、最後は広島のルーキーでクローザーの栗林良吏が3人でピシャリ。7対4と快勝し、オープニングラウンドを1位で通過。決勝トーナメント初戦となる次戦はオープニングラウンドBグループ1位のアメリカと、8月2日19時から横浜スタジアムで戦う。
試合後、稲葉監督は「哲人の本塁打はチームを勇気付ける大きなホームランでした。勇人も良いところで打ってくれました。(4盗塁について)みんなが積極的に走ってくれました。これからも、一つひとつ我々の野球をしっかりしていきたいです」と試合を振り返っている。
アメリカ戦からは決勝まで一つも落とせない。
(どら増田)