本来は嵐5人で務める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で五輪が延期。嵐は昨年末で活動を休止したため、日本テレビ系のキャスターとして夏冬合わせて6大会連続で五輪を取材してきた櫻井と、16年から19年までNHK総合のスポーツ番組「グッと! スポーツ」で司会を務め、現在も同局の「サンデースポーツ」に不定期出演中の相葉がタッグを組むこととなった。
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相葉は、動物系バラエティの「I LOVE みんなのどうぶつ園」(日本テレビ系)やアウトドア&食の「相葉マナブ」(テレビ朝日系)、ジャニーズタレントとアクティブなゲームに挑む「VS魂」(フジテレビ系)と、ジャンルを問わずにテレビにレギュラー出演中。動物や食、ゲームを押さえているとあって、子どもからの支持も高い。
今でこそ確固たるポジションを築いているが、99年のグループ結成時は滑り込みセーフのような形で、ラストの5人目でメンバー入りしている。そもそも、4人でデビュー曲「A・RA・SHI」の振り付けをしていると、ジャニー喜多川氏(故人)がやってきて、「なんで二宮(和也)と松本(潤)がいて、相葉がいないの? 3人ずっと一緒に活動してたじゃん」と言ったことが発端。当然、二宮や松本に選択権はないが、ジャニー氏にとっては相葉不在の現場が不自然だったようだ。
嵐のデビュー記者会見がハワイで開かれる3日前、相葉は「YOU、パスポート持ってる?」とジャニー氏から聞かれた。持っていることを告げると、「ハワイに遊びに行こう」と誘われ、渡航が決定。現地で初めて、嵐入りとCDデビューを告げられた。
ジャニー氏に翻弄されてスタートした相葉の嵐人生。だが、実はジャニーズJr.時代にも仕事で米国ラスベガスに連れて行ってもらっている。現地では、烈火のごとく怒られた思い出がある。
「ジャニー社長(当時)から高価なビデオカメラを渡されて、記録役を任されたのですが、紛失してしまったのです。『YOU、ビデオは?』と聞かれるまで気づかず、焦って探し始めると、『何やってんだよ、YOU! いくらしたと思ってんだよ!!』とブチギレされました」(アイドル雑誌の編集者)
ジャニー氏はかねてから、将来有望なJr.を数名選出して、海外のエンターテインメントに触れさせるために、海外旅行をさせている。相葉はそのひとりに選ばれていたことから、早くも審美眼に引っかかっていたといえる。
19年7月にジャニー氏がこの世を去ったことで、相葉との蜜月も終わった。今となっては、もてあそばれた10代も懐かしいか。
(伊藤由華)