当然ながらシーズン中の東京ドームはガッチリとジャイアンツ仕様。球団は金曜日からの試合に向け、木曜日から準備を開始。メインエントランスなどにベイスターズのプライマリーロゴを設置し、ドーム周辺にも「ベイスターズVSカープ」のバナーを張り巡らせた。1階の売店エリアにはワゴンでグッズ売り場を並べ、ハマスタで人気の「青星寮カレー」も用意。エンタメ面でもチアのDianaや、スターマン&キララ、バート&チャピーも訪れ、いつもと同じパフォーマンスでファンを盛り上げた。イニングの合間の「I☆YOKOHAMA CLAP」や、山崎康晃投手がキッズ向けに行っている「グローブプレゼント」も実施し、一層ホーム感を演出していた。
土曜日はあいにくの雨となってしまったが、もちろん屋根付き球場ということで影響はゼロ。スターマンらのマスコット担当職員も「濡れないので助かりますね」と笑顔を見せていた。実際のプレー面でも練習から通常メニューを支障なくこなせることに、三浦大輔監督も「メリットはありますね」とし「今日の先発は“雨男”と言われているピープルズなので、その点も良かったかな」と昨年再三、雨に泣かされた助っ人右腕にも言及。監督自身も名うての雨男だっただけに、よく気持ちが理解できるのだろう。
ホームユニフォームをまとい、1塁側のベンチを使用するチーム、もちろん攻撃も裏。「横浜一心」が大きく映し出されるビジョンに、普段とは真逆の1塁側を中心に陣取ったベイスターズファンからは「違和感が楽しい」との声が聞こえた。月末には神宮でのホームゲームが開催される。スワローズの聖地がどのように変貌するのかも楽しみだ。
取材・文・写真 / 萩原孝弘