同日に行われた中日戦で、プロ野球新記録となる開幕32試合連続無失点を達成した平良。番組では試合後に平良がリモート取材に応じ、記録達成後の心境などを明かした。
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その中で、インタビュアーから「ブルペンで投げる球数が本当に少ないですよね?」という質問を受けた平良は、「(ブルペンで)本気で投げるのは2〜3球くらいです」と回答。今季は登板前にあまり力を入れずに肩を作ることを心がけており、「疲労も残りにくい」と一定の効果を感じていることを明かした。
VTRでは続けて、今季の平良が昨季に比べストレートを投げる割合が減っていること(昨季は55.2%、今季は37.3%)が紹介されたが、これについて平良は「(ストレートは)一番力入れて投げる球なので、(試合では)疲れるので減らしてます」とコメント。登板前だけでなく、登板中も疲労を残さないように工夫していると語った。
平良の発言を受け、ネット上には「偉業の要因がブルペンやマウンドでの手抜きにあったとは驚き」、「確かに今季は変化球増えた印象があったけど、疲労軽減が目的だったのか」、「リリーフはとにかく疲労が溜まるポジションだから、平良くらい力を抜く方が正解なのかもしれない」、「他のリリーフ投手も平良のように心がければ故障リスクが減るんじゃないか」といった反応が多数寄せられている。
「リリーフ投手は基本的に毎試合ベンチ入りして登板に備えているのですが、試合展開に応じて都度ブルペンで肩を作らなければならないため、肉体的疲労がたまりやすいポジションとされています。また、登板前にも一定の球数を投げる影響からか、突然故障や不振に見舞われる投手も少なくはありません。近年でそれが顕著なのが、2016~18年にかけリーグ3連覇を達成した広島のリリーフ陣。この期間は一岡竜司(145登板・防御率2.26)、今村猛(178登板・同3.01)、中崎翔太(188登板・同1.85)といった投手がフル稼働してブルペンを支えましたが、2019年から昨季までは一岡(52登板・同4.10)、今村(33登板・同4.85)が不振、中崎(42登板・同4.69)は右膝故障でそれぞれ成績を大きく落としています」(野球ライター)
13日終了時点で「32登板・1勝0敗21ホールド6セーブ・防御率0.00」と圧巻の数字を残している平良。今回明かした取り組みには、他リリーフが見習うべき点も大いにあるのかもしれない。
文 / 柴田雅人