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故障者続出の巨人にもはや上がり目はない? 復帰間近の坂本・山口に不安な情報、大逆転での3連覇は絶望的か

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坂本勇人

 原巨人の悪い流れを断ち切ることができるのは、キャプテン・坂本勇人内野手しかいないのか…。

 オリックスとの交流戦に敗れ、首位・阪神とのゲーム差は「6」。交流戦最後のカードとなる6月11日からの千葉ロッテ戦に勝ち越すことができなければ、「トラの独走、ペナントレースは終了」と見て間違いないだろう。

 オリックスに零敗した10日の試合前、こんな指摘も聞かれた。

 「セ・リーグ? 焦っているのは阪神の方です。『追われることの重圧』を感じています。巨人は菅野に続いて、坂本も近日中に復帰してきますし、山口俊投手の帰還も決まりました。打撃不振で二軍調整中の丸も復調しつつあるようです。巨人が追撃態勢を整えつつあるので脅威を感じています」(プロ野球解説者)

 「追われることの重圧」について語る関係者は少なくなかった。
 
 しかし、エース菅野智之投手は復帰登板(6日)を白星で飾ることができなかった。ここで勝利していれば、投打の主力選手の不在中をしのいできた選手たちも「いける!」と思い、追撃ムードも一気に高まったはずだった。

 >>巨人エース・菅野のクローザー転向を提案? 高木氏の主張に「もったいなさすぎる」賛否、過去の前例から期待の声も<<

 この後、チームの雰囲気を変えるチャンスがあるとしたら、坂本、山口の復帰戦だけだ。
 「単にチームに合流するだけではなく、坂本は得点に絡むヒットを打って、山口は勝利投手にならなければなりません」(球界関係者)

 あえて、マイナスの情報を伝えるが、再契約した山口俊だが、「渡米する前と比べ、太った」(前出・同)という。米球界のタイト・スケジュールに合わせ、意図的に体重を増やしたのかもしれないが、スタミナ面への懸念と同時に、

 「楽天の田中将大でさえ、日米の公式球、マウンドの硬さに適応できませんでした。いきなり一軍登板となる可能性も高いので…」

 なんて声も聞かれた。

 原辰徳監督は先発での起用を明言したが、「日本の環境に慣れるまではリリーフで」と指摘するプロ野球解説者もいないわけではない。

 「坂本、丸、梶谷、菅野、小林が故障や不振で二軍落ちし、チームをまとめてくれる選手がいなくなりました。阪神をまだ追いかけていること自体、上出来では?」(ベテラン記者)

 一般論として、優勝経験の多いチームは勝ち方を知っている反面、諦めるのも早いという。選手、関係者は否定するかもしれないが、2019年に原巨人が中盤戦以降で流れを掴んだ途端、前年覇者の広島は淡々とした試合運びが続き、覇気も失った。

 今シーズンが終わった時、坂本が帰還する今日からの千葉ロッテ3連戦が分岐点と位置づけられるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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