吉永が映画出演作122本目にして初の医師役に挑戦し、松坂桃李、広瀬すず、ベテラン西田敏行ら豪華キャストと共演した同作。
新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言延長を受け、東京都が5月12日から劇場や演芸場の休業要請を緩和した一方、映画館には休業を要請したため、同21日の初日は東京で上映できず。
翌22日に配信された舞台あいさつで、吉永は「演劇は大丈夫だけど映画はダメ。大変ショック」などと都の決定に疑問を呈していた。
それでも、同作は、5月22日~23日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)によると、土日2日間で動員13万5000人、興収1億4800万円を挙げ初登場1位となっていた。
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各紙などによると、1日の舞台あいさつで、吉永は「20日間、映画館で映画を見ていただくことは出来ないだろうか悩みました。スクリーンから飛まつは飛びません。お客さま同士が話をすることもない」と感染拡大のリスクが限りなく低いことをアピール。
また、「飲食関係とか他の職業で苦しい思いをしていらっしゃる方がたくさんいらっしゃる。1日も早く良い状況になりますように、少しずつ私たちも努力しなければ」と苦境の飲食業界を気遣ったというのだ。
「先月22日の吉永の発言は、各メディアが大々的に取り上げたが、まさに映画界の関係者の思いを代弁する言葉でその影響力は絶大だった。ただでさえ飲食業界から恨みを買っている東京都だが、さすがに映画界までも“敵”に回してしまうのは得策ではないと思ったのだろう。都は映画館に対して上限5000人、収容率50%など劇場と同じ条件に緩和しての営業再開を認めることになった。吉永の発言がなければ営業再開が叶わなかったかもしれない」(芸能記者)
映画界にとっての“救世主”となったようだ。