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ドラマ『イチケイのカラス』、専門家から指摘も視聴率を重視? 改善しない方針か

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竹野内豊

 19日に放送された、竹野内豊主演のフジテレビ系連続ドラマ「イチケイのカラス」の第3話の平均世帯視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。

 同ドラマは、東京地裁第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)を舞台に、中卒で元弁護士という竹野内演じるクセ者の型破りな刑事裁判官・入間みちおらの活躍を描いている。初回は13.9%、第2話は10.5%で、第3話で盛り返したが、第3話の放送前日にある問題点が発覚し、同局が公表していた。

 同局は毎週土曜の早朝、放送した番組を自局で検証する「週刊フジテレビ批評」を放送しているが、17日放送の同番組では同ドラマの一部セリフについて14日に開かれた同局の番組審議会で議論があったことを報告。

 それによると、審議委員のある弁護士が、「専門家から見てもリアリティーがないとドラマとしての存在感が減じてくる」として、「裁判官が職権調査をすることはあっても、裁判官のやることに『捜査』という言葉は使わない」と指摘。

 ​>>新月9『イチケイのカラス』はヒットドラマ『HERO』に似せている?「原作への敬意がない」改悪の指摘も<<​​​

 さらに、「総括裁判官が裁判長をやらないで二番目の裁判官に裁判長をやらせる。これもリアリティーがない。面白かったけどそういう点が残念だった」と言及したという。

 それに対して、同番組の後藤博幸プロデューサーは、監修の担当者から「検証はするけれども『捜査する』とは言ってほしくないというのはかなり強く言われた」と語った。 しかし、「ファンタジーとして面白くなる」という観点から、議論の末に現実では使わない「捜査」というワードを使用する判断をしたことを明かしたのだ。

 「制作サイドは、木村拓哉が型破りな検事役を演じた人気ドラマシリーズ『HERO』を目指しているようだが、あっちの方がまだリアリティーがあった。竹野内のドラマは専門家からするとリアリティーがないかもしれないが、視聴者は面白ければ問題なし。今のところ、結果が出ているので、制作サイドは方針を変えないのでは」(テレビ局関係者)

 このまま数字が取れているうちは、もっと振り切れた設定になるかもしれない。

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