金村氏は週末のスポーツニュースを語る番組内のコーナーで、9~11日の対DeNA3連戦で3連勝を飾った阪神についてトーク。同期間で「.556」と打撃好調だったドラ6・中野拓夢への期待や、13日から始まる対広島3連戦の展望などを語った。
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その中で金村氏は、11日終了時点で「.196・3本・5打点」と打率2割を切っているドラ1・佐藤輝明を「内容が悪すぎる」と懸念。「(相手捕手に)ワンパターンのインハイ中腰構えられて、もうボール球どんだけ振ってるか」、「もうレフトにホームラン今の形じゃ絶対打たれへんから。ムキになってインハイ打ちにいきよるから」と、内角高めの球を強引に打ちにいき過ぎていると指摘した。
金村氏は続けて、「横浜(DeNA)の牧(秀悟)に新人王獲られてまうで。(現状では)牧の方がはるかに素晴らしいよ、広角に打ってるから」、「佐藤は(オープン戦では)広角に打てたのに、今は右(ライト)のポール(際)にファール打ちにいってるようなスイングになってる」とコメント。内角を強引に引っ張る打撃を矯正できなければ、11日終了時点で「.383・4本・14打点」をマークしているDeNA・牧に新人王をさらわれることになると危惧していた。
今回の放送を受け、ネット上には「確かにいつまでインハイのボール球振ってるんだって不満はある、三振もリーグワースト(24三振)だし」、「DeNA3連戦はぼちぼち打ってた(3連戦中の打率は.308)が、調子が出てくるにはまだまだ時間がかかりそうだな」、「高めのボール球を冷静に見送れるようになったら、三振が減って率も稼げるようになるのでは」といった反応が多数寄せられている。
一方、「まだ15試合しか終わってないのに、新人王がどうだとかケチつけるのは気が早すぎる」、「大事なのは阪神の主軸に成長できるかであって、新人王を獲れるかでは無いだろ」、「阪神選手が新人王獲るとロクなことにならないからむしろいらない」と否定的なコメントも複数見受けられた。
「2000年以降の阪神は、赤星憲広氏(.292・1本・23打点/2001年)、上園啓史氏(8勝5敗・防御率2.42/2007年)、高山俊(.275・8本・65打点/2016年)と3名の新人王を輩出しています。ただ、このうち上園氏は翌2008年からNPBで最後にプレーした2015年までわずか7勝しか挙げられず、高山も翌2017年から昨季までの通算打率が『.238』と今一つ。また、赤星氏は翌2002年から2009年までに通算1148安打を記録するなど活躍しましたが、2009年の試合中に脊椎を痛めたことが原因で同年限りでの引退を余儀なくされました。過去の新人王選手が不振や故障に泣かされていることもあってか、佐藤には新人王を獲ってほしくないと思っているファンは少なからずいるようです」(野球ライター)
11日の試合後、「しばらくは同じ攻めをされると思うが、しっかり対応したい」と語ったことが伝えられている佐藤。「.302・6本・9打点」をマークしたOP戦のような打撃を取り戻すことはできるだろうか。
文 / 柴田雅人