この日の番組では、1日にも大阪府などにまん延防止等重点措置が初適用される事が話題となった。スタジオでは司会の羽鳥慎一アナウンサーがパネルを使い、昨日3月31日の大阪府などの感染者数が、3月1日の緊急事態宣言解除後最多となったことを伝えた。また、3月17日以降毎日、前週より多い感染者数を記録しており、同26日以降は毎日、前週の2倍以上の感染者となっていることを報じた。そして、1日の動きとして、午前10時から基本的対処方針分科会が開かれ、夕方にはまん延防止等重点措置が決定されるのではないかと報じた。
この大阪府などに対するまん延防止等重点措置の適用について、コメントを求められた玉川氏は「緊急事態宣言を解除からひと月足らずで再び要請できないので、一歩手前のまん延防止等重点措置を申請するのか」という趣旨の発言をしたところ、ゲストの政治ジャーナリスト田崎史郎氏が「その意図はあると思う。緊急事態宣言とまん防と中身の違いはあまりない。まん防を使って見回りなど措置の点で強化すればいいとの判断」とまん延防止等重点措置の略語である「まん防」を多用して、玉川氏の発言を補足した。
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だが、せっかくの田崎氏の発言に対し、玉川氏は突然、「まん防という言葉がテレビになると、音しか伝わってこないから緊迫感に欠けるんですよ」と略語の使い方について指摘を始めた。そして、「新聞今日、調べてみたんです。毎日は『まん延防止措置』、産経、東京、日経、読売は『重点措置』、朝日だけが『まん防』って書いてる」と準備してきたメモを読み上げた。また、「良くない、略す必要がない」と田崎氏を指差しながら、語気を荒げて指摘した。これには、羽鳥アナも「軽く聞こえちゃう。(魚の)マンボウを思い浮かべちゃう」と同調した。さらに、玉川氏は「田崎さん、緊急事態宣言は略してないじゃない」と畳み掛けるように発言したことで、スタジオは田崎氏が糾弾されているような雰囲気となってしまった。この思わぬ展開に、田崎氏は「経過から言うと、総理会見に同席した尾身(茂)会長が、3回ぐらい言われたんですよね。そのまま伝播してしまう。重点措置と言った方がいいのかもしれない」と弁明をするしかなかった。
この玉川氏の「まん防」という略語についての指摘に、ネットでは「キーワードとして目を引くからいいのでは」「呼び方はどうでもいい」という意見もあったが、ほとんどが「細かいことだけど大事なこと」「ずっと前から思ってた」「確かにテレビで略す必要ないのに、略して勝手に違和感訴えてる」など共感の声で占められていた。
略語の良し悪しもあるかもしれないが、大切なのは効力ではないだろうか。まん延防止等重点措置を適用するからには、しっかりとその地域の感染を抑えてほしいものだ。