11日付で処分を受けた工学研究科の男性教授は、昨年同大学に通うゼミに参加する女子学生に対し、食事や映画に誘うメールを再三再四送っていた。また、正当な理由なくゼミの出席を禁止する、立場を利用して「内定を取り消すことができるんだぞ」という趣旨のメールを送りつけていたことも判明した。
この教授は執拗に交際を迫っており、女子学生は大学に相談。大学は接触禁止を通達していたが、男性教授は無視し、メールや手紙を送り続けていた。大学側はこの事態を受け、教授を停職2か月の処分とした。教授は行為を認めていないという。
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大学教授が女子学生に対し立場を利用してハラスメントを繰り返した今回の事案に、「気持ちが悪い。余罪もあるんじゃないのか」「否定したとしてもメールなら証拠が残っている。証拠があるのに断固否定するなんて、性格が悪い」と怒りの声が上がる。
また、「内定の取り消しをチラつかせて交際を迫るのはハラスメントではなく犯罪ではないか。なぜ刑事責任を問わないのか」「こんな教授を停職か2か月にして、また教壇に立たせるつもりなのか」「成績評価をする人間が、私利私欲を振りかざしていた。かなり由々しき事態なのに、停職で済ますのは、三重大学自体がハラスメントを容認しているのではないか」と大学の対応にも厳しい声が上がっている状況だ。
余罪や再犯の可能性も否定しきれない今回の事案。三重大学は、それでもこの教授を今後勤務させるつもりなのだろうか。