同番組では上田氏にまつわるグラウンド内外の珍エピソードが複数紹介され、上田氏はそれぞれの逸話の経緯や真相についてトークを展開。その中で上田氏は、高校時代に修学旅行で韓国のスキー場を訪れた際の話を披露した。
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その日は、スキー場の真横にあった宿泊先から出ないよう学校側から指示されていたという。スキー、スノーボード共に当時は未経験だったというが、友人たちとの会話の中で「いきなりリフトに乗って上から滑ろう」という流れになり、自身を含め5名でこっそり宿泊先を抜け出したという。
そこからリフト乗り場に向かったところ他の客が皆チケットを係員に渡していため、上田氏は近くにいた客に「チケットはどこで買うんですか?」とジェスチャーを交えて質問。その客が近くの建物を指差したためそちらに向かい、中にいたスタッフに5人分のチケットをくれるよう身ぶり手ぶりで頼んだという。
ところが、上田氏がチケットを頼んだにもかかわらず、中のスタッフは「大量にケチャップとマスタードがかかった、めっちゃデカいフランクフルト」を5名分渡してきたとのこと。不審に思った上田氏はフランクフルトを指差しながら「え?チケット?」と3回ほど確認したが、スタッフは「イエス」と答えるのみだったという。
らちが明かず、仕方なくフランクフルトを受け取ってリフトの列に並んだが、フランクフルトを見ているうちに「見たことないくらい大きくて、だんだんチケットに見えてきた」という。他の友人たちも特に疑うことのないままフランクフルトをリフトの係員に差し出したが、係員は「ノーノー! いらない!」と明らかに困惑した様子を見せたという。
その後係員とやりとりするうちに、「僕らは修学旅行生だったんで、服のここ(胸あたりの部分)に(チケットが最初から)ついてた」ことが発覚したという上田氏。そのためリフトには乗ることができたというが、フランクフルトはその場で処分できず持ちながら乗るはめになったと語っていた。
今回の放送を受け、ネット上には「フランクフルトをリフト券と勘違いするとかめちゃくちゃ面白い」、「普通に考えてフランクフルト=チケットとはならないだろ(笑)」、「5人の中で1人も『いやおかしくね?』ってなってないのも草」、「上田一行だけじゃなく、フランクフルト渡したスタッフもおかしいよ」、「最初から最後まで話が意味不明過ぎて逆に面白い」といった反応が多数寄せられている。
今回番組に出演した32歳の上田氏は、ヤクルト一筋(2007-2020)で現役生活を送り「797試合・.236・9本・109本・345安打」といった通算成績を残した選手。引退後は2020年12月に自身の公式ユーチューブチャンネルを開設した他、アパレルや学生野球資格の回復など多方面で活動している。
上田氏は番組放送後に自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿し、その中で今回の番組出演について「思ってたよりも(スタジオの人たちは)笑ってくれたかな」と感想を口にしている。ファンの反響を呼んでいるエピソードトークは、本人としてもかなりの手ごたえがあったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上田剛史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCY-tBYSCEQDxNg4nP2oP8YQ