この日の放送では、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が就任したことを取り上げた。
新会長就任に対する海外メディアの反応も紹介。AP通信が「日本のジェンダー平等の突破口になるかもしれない」と評価した一方で、BBCが「女性を選んだのは単なるうわべだけのサービスとの批判もある」と報じたことを伝えた。
スタジオではJOC元職員の春日良一氏が「ジェンダーバランスという意味では、ちゃんと実行をもって示すことが大事」と強調。早稲田大学の中林美恵子教授は、アメリカでバイデン大統領が多くの女性を登用していることを例に取り「女性のジェンダーバランスが社会の中でできていないと、指名しようと思ってもなかなか見つからないし(バイデン政権は)それを必死にやっている。日本は今回の問題で、喉元過ぎれば熱さを忘れておしまいでいいや、と思ったらそれは大きな間違い」と指摘した。
>>坂上忍は苦言も北村弁護士「法律家として問題ない」GACKT愛犬譲渡問題巡る発言に批判「美談にしてるのが気持ち悪い」<<
これに対して坂上は、「この問題が起こってからバイキングでも、さらに男女バランスを取らなきゃいけないって言って、キャスティングに女性が増えてきているぞ」と番組がジェンダーバランスを意識していると述べた。
この日の出演者7人のうち、女性は楠田枝里子、辺見えみり、中林氏と半分弱。坂上は、偶然この日のスタジオに女性が多かったことを笑いながら話した。伊藤利尋アナウンサーも「ですから今日は中林さんにも楠田さんにもかなり無理を言って来ていただいているんですよ」と話し、笑いを誘っていた。
ジェンダーの話が笑い話で済まされそうになったのを見て、中林氏は「大事なのは社会の隅々までその意識が行き渡ること」と指摘。春日氏も「オリンピックがそのいい機会になる」と話した。坂上は笑みを浮かべ「春日さんはなんでもオリンピックの話にしちゃうんだから」と口に。最後までジェンダー平等推進の重要性について、真顔で話すことはなかった。
この坂上の「出演者に女性が増えている」発言にネットでは、「男女同数じゃないじゃん」「本気で考えてないよね」などの批判が続出。一方「中林さんはジェンダー問題を丁寧に話してくれる」「春日さんもオリンピックでのジェンダーの大切さを伝えてる」など、ゲストへの評価は高かった。
たしかに新会長の選出でジェンダー問題は一区切りなのかもしれない。しかし、これからもジェンダーについては注視していかなければいけないし、意識して改善していくべき問題なのだろう。