5日、大仁田は故馬場元子さんの親族が経営する「ジャイアント馬場バル」(港区新橋)で開催された「渕正信と大仁田厚の王道デンジャラスナイト in ジャイアント馬場バル」に出席。同期生の渕と昔話に花を咲かせ、互いの海外武者修行時代の話題で大いに盛り上がった。
2人はAWA南部タッグ王座を戴冠するなどタッグチームとして活躍したが、大仁田個人は82年3月に米ノースカロライナ州シャーロッテでチャボ・ゲレロ(故人)を破って、NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取。メキシコに転戦して、サングレ・チカナと同王座を巡って抗争を繰り広げ超売れっ子になった話を披露。新日本プロレスのタイガーマスク(初代)が全国的なブームを巻き起こしていた頃、全日本では大仁田がジュニアヘビー戦線の中心にいたのだ。
長い時を経て、大仁田と渕は16年11月27日の両国国技館大会で佐藤光留、青木篤志(故人)組を下して、第100代アジア・タッグ王座に就き、メモリアル王者として7カ月間保持。その後19年8月に旧ベルトが封印され、ベルトが新調された。
現在、旧ベルトは「G馬場バル」を運営する株式会社H.J.T.Production(緒方公俊代表)が管理しているが、自身も巻いた旧ベルトを久しぶりに手にした大仁田はイベント終了後、「今のベルトはイケてない。馬場さんも巻いた古いベルトの方がいい。このベルト借りていくから!“真”アジア・タッグ王座として防衛戦をやっていく」と仰天発言。故元子夫人の親族と親交が深いことをいいことに、大仁田は戸惑う緒方家を尻目に2本のベルトを強奪して、新橋の夜の街に消えていき、持ち去られた緒方代表は涙目に…。
旧ベルトを手中に収めた大仁田は、本当に“真”アジア・タッグ王座の防衛戦を強行するのだろうか?渕が絡んでいるだけに全日本勢が黙っているようには思えないが…今後の行方に注目だ。
(どら増田)