気になる東京ドーム大会については「4~6月の早い時期には開催したい。秋からは海外勢を加えた世界的なフェザー級のグランプリをやって、上半期は日本人で誰が出るのかを決めていきたい」と語り、「まだアメリカやブラジルから来れないし、行けないけど、今年は世界に向けてやりたい。海外での大会も考えている」とワールドワイドなプランを持っているようだ。
また、「ナンバーシリーズは7大会ぐらいで、ナンバーシリーズとは違った実験的な大会をやっていきたい。スタジオRIZINといった形で、観客を入れずリモートで見てもらう大会もあっていい。ナンバーシリーズと違う大会を地方都市で開催するとか、コロナ禍だからこそ知恵を絞ってですね。コロナ禍だからこそ出来る大会をやって、今まで以上のモチベーションで進めたい」と話した。これは昨年から榊原CEOがたびたび口にして来たことであり、今年こそは実現させたいという決意表明と言ってもいいだろう。
さらに、「ビッグマッチの開催」もテーマに掲げて、「大晦日に遭遇した(那須川)天心と武尊がどう具現化するのか?RIZINの力だけで動くことではないですが、圧倒的な原動力はファンの声です。何を求めているか僕らにどんどん声を届けて欲しいです。ビックマッチの実現に僕らも動きたいです」と語り、夢のカード実現にはファンの声も必要と訴えた。このほか、フロイド・メイウェザー・Jrが出場予定とされている「MEGA2021」(2.28東京ドームで開催発表もチケットは未発売のため延期が濃厚)について、「MEGAにどう協力するかも大きなテーマになります」と話しており、水面下では『MEGA2021』サイドと接触を続けている様子。
会見の最後には、大会毎に来場者や視聴者対象に行っているアンケートの集計結果が発表され、女性や若年層のファンが増えていることや、昨年の大晦日の大会ではシバターや平本蓮の評価が高かったことなどが、グラフとともに説明された。榊原CEOは「シバター選手ら圧倒的に発信力のあるユーチューバーに引っ張ってもらうのもいい。YouTubeを活かすことも一つのテーマだと思います」と予想以上にシバター効果があったことに対して、高く評価した。
RIZINにとっては観客制限が緩和されることがベストであり、その時が来るまでは知恵を絞って凌いでいく。
(どら増田 / 写真(c)RIZIN FF)