問題となっているのは、27日の参院予算委員会の中での一幕。菅首相は定額給付金の再給付について「考えていない」と改めて否定した。その後、生活困窮者について問われた菅首相は「雇用を守り、暮らしをしっかり支えていく。できる限り対応したい」とし、「いろんな見方があり、いろんな対応策がある。政府には最終的に生活保護という仕組みも。しっかりセーフティーネットを作っていく、それが大事だと思います」と発言していた。
この発言について番組では「疑問の声」が上がっていると取り上げ、坂上は「そもそも、生活保護を受けさせないようにどうしたらいいんだっていうように知恵を絞っていただくことが、本来だと思うんですよ」と苦言を呈した。
>>坂上忍、蓮舫議員の首相追及に「正直失礼」「理解に苦しんだ」と批判 「人のこと言えない…」視聴者驚愕<<
さらに坂上は、「生活保護といったって、それなりのハードルがあって。なおかつ日本人の場合だと、『生活保護を受けることはしのびない』と言って、生活保護を受けられるのに行かない人もいるぐらいなわけじゃないですか。その中でこの発言をしちゃうっていうのがちょっと信じられなかったですね」と断罪。「生活保護を受けたくても受けないようにして自ら命を絶つ方も結果的にいるくらいなのに、こんな言葉が出てくるなんてって気がしてしまう」と発言を批判していた。
しかし、この坂上の物言いに視聴者からは、「生活保護を受け取ることが悪みたいな情報操作はやめて」「菅総理は生活保護を受けずに自殺してしまう人に対して使って欲しいって訴えたんじゃないの?」「生活に困窮する人が生活保護を躊躇うんじゃなくてちゃんと受けてもらえばそれでいいんじゃないの?」といった批判的な声が集まっていた。
生活保護受給への高いハードルはこれまで問題視され続けてきた。しかし、“生活保護受給に罪悪感を覚えている人がいる”という理由で菅首相を批判した坂上に対し、「その価値観をメディアが変えていくべき」「正しい受給は悪い事でも何でもない」という指摘が集まっていた。