事の発端となったのは、ゴキゲン帝国のメンバーである白幡いちほが27日にツイッターに投稿したツイート。白幡は、「大切なお知らせ」として、「この度『人の金で焼肉食べたい』の商標を取得しました」と報告。商標登録証の写真をアップしつつ、「今後Tシャツなどのグッズなどは弊社が商標権を所有しますのでこれを機に正式に『人の金で焼肉食べたい』グッズを作りたいという企業さんがおりましたらぜひご連絡ください!」と呼びかけていた。
ゴキゲン帝国は2017年にシングル「人の金で焼肉食べたい」をリリース。その後、「人の金で焼肉食べたい」と記されたTシャツなども販売していた。しかし、このワード自体は2011年に初めてツイッターに投稿され、2012年頃からネット上でミームとして拡散。これまで多くのネットユーザーに親しまれ、企業や個人がグッズなどを自由に販売してきた。
そのため、今回の白幡の報告にネットからは、「自分発祥したワードでもないのになんで商標登録してるの…?」「ネットミームを商標とって権利主張するの図々しい」「何年も勝手に軒借りてたやつが更に母屋まで乗っ取ったってだけ」といった批判の声が集まっている。
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「この騒動について、一部ネット上では『令和ののまネコ騒動』といった指摘も集まっています。『のまネコ騒動』は、当時から2ch上で愛されていたアスキーアートのキャラクターである『モナー』に酷似したキャラクターを、エイベックスが『のまネコ』として商用キャラクターにし、商標登録しようとしたもの。多くのネットユーザーから、エイベックスに対し大バッシングが起こり、結局商標登録は断念されました。今回も、考案者が自身の権利を主張せず、ネットユーザーの間で愛され使用されてきたミームが、関係のない第3者によって商標登録されたという点で同じ批判が集まっているようです」(芸能ライター)
批判を受け、白幡はツイッターで「お前らが元ネタじゃねぇだろ的なリプが来たりするんですけど元ネタを名乗りたいわけでは無く、ここ数年グループの代表曲としてグッズを出したりメディアで使われる事も多いので、我々以外の誰かが取得してしまった場合それらが出せなくなるから申請した訳です」と説明。「商標登録=商業利用する場合の権利なので商業利用しない人には使用料も何も発生しません」とネット上で使うだけであれば、これまでと変わりないことを暗に示した。
白幡の説明にファンからは、「出してる曲とかグッズが売れなくなると困るもんね」「悪意のある使い方じゃなくて自分の商品守る立派な方法だと思う」という賛同の声も寄せられたが、「自分がネットミームを使ってた人々にとっての『我々以外の誰か』である自覚がないんだな」「その理屈ならグッズ作りたい企業は連絡くださいなんて言わなきゃよかったのに」という指摘も見受けられた。
親しまれ続けてきたミームだっただけに、大きな波紋を広げてしまっていた。
記事内の引用について
白幡いちほ公式ツイッターより https://twitter.com/1ho1118