優勝を果たしたマヂカルラブリーのネタに関して、「あれは漫才なのか」といった議論がネット上を中心に巻き起こっている。おぎやはぎ自身、2001年(10位)と02年(4位)に2年連続で「M-1」の決勝へ進出。はっきりとボケとツッコミを作らないスローテンポな漫才で、新たなスタイルを提示したコンビだ。
おぎやはぎの2人は仕事と被っていたため、「M-1」をリアルタイムでは見られなかった。先に結果を知り、矢作兼は「面白いけど優勝するようなタイプじゃない」と驚き、家に戻りネタを見ると、「まあ優勝だよ」と納得したようだ。もともと、矢作はマヂラブの大ファンだったため、優勝はかなり嬉しそうだった。
さらに話は、マヂラブの漫才のスタイルを巡る論争の話に。小木博明は「なんか定義がどうのこうの言うけど関係ないもんね」「プロのお笑いの審査員が7人いて決めてるんだからさ。なのに何も知らない素人が……」と不満そうだった。矢作は「真面目なんだよ。みんな真面目」と話し、そうした議論が起きていることは「漫才って伝統芸能になって来てるんじゃない?規範が出るってことは。認められるんだよ伝統芸能として。やってる方も審査してる方もまったく考えてないんだけど、世間的にはけっこうレベルの高い芸能になってる証拠でしょう」とポジティブな方向に解釈していた。
>>たけし、マヂラブをめった斬り「これで優勝しちゃったの?」 人気芸人らを瞬殺、鋭い指摘に驚きの声<<
このほか、矢作は「優勝したからこそ論争になる。5位なら論争にならない。だからマヂカルラブリーは時代を変えたな」とも話し、これには小木も「論争になるほどのもので優勝するって一番格好いいじゃない」と共感を寄せていた。ネット上では「これはいいエールの言葉だな」「おぎやはぎならではの視点だと思う」といった声が聞かれた。
さらに2人は、「M-1」の裏優勝コンビには5位だったニューヨークの名前を挙げていた。おぎやはぎは、コントはうまいが漫才が下手なニューヨークにダメ出しをしていたようだが、それが良い方向に転んだようだ。矢作はニューヨークにも「最高に面白い漫才をやってくれた。ありがとう」とメッセージを向けていた。