山里は「敗者復活から見たけど、すごかった。むちゃくちゃ面白かった。いろんな漫才があるんだと思ったね」と個性派のコンビが数多く出演した今大会を振り返った。
さらに、優勝を果たしたマヂカルラブリーには「言っても(いいけど)珍獣と珍獣使いがトップだったでしょ」と評した。これは、異色の男女コンビとして2004年の第4回大会で準優勝を果たした自身の南海キャンディーズを指すものだろう。マヂラブのネタを巡っては「あれは果たして漫才なのか」といった議論がネット上を中心に巻き起こっている。南キャンも漫才のスタイルを崩そうとして生まれたコンビと言えるだけに、山里はマヂラブに親近感を持っているのだろう。
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山里は「俺なんかこねくりツッコミで珍獣(しずちゃん)と戯れようとしていたけど、村上は、困ってる態度とかでツッコんだりとか、シンプルでいい声、おもしろ声とか、ワードを端的にやるとか、あんなのバラエティでちゃんと対応できるって見せながらやってる」とツッコミの村上のセンスを高く評価していた。マヂラブは野田のキャラクターが目立ち、村上が“じゃない方”といった印象もあるが、コンビのバランスを山里はしっかりと見極めているのだろう。
何より、山里が絶賛していたのはマヂラブの勇気だった。決勝で披露された電車のネタに関して、「あの勇気よ。センターマイクあってそこから離れてボケ続ける時の、漫才中にあれやれる勇気ね」と話し、「ウチらも『火を怖がるサイ』とかやってたけど、一回やったらセンターマイクの前に戻さないと怖いもん。でも戻らなかったでしょ。あれを漫才でやる快感を味わってるあたりの大物感。格好良かったな」と絶賛だった。ネット上では「これは現場を経験した芸人ならではの言葉だな」「野田、マジでメンタル強すぎ」といった声が聞かれた。