「うちの会社はビルの3階にあるんですが、1階に飲食店が入っているせいか、ゴキブリがよく出るんです。たまに社内に、“キャーッ”という声が響くんですが、原因は大抵それ。でも、一人の上司がいつも対応してくれるんです。すぐに駆け寄ってきて、“大丈夫?”と声を掛けると、新聞紙でサッと包んでしまうんです。叩き潰すこともないので、不愉快な感じもまったくしません。そんなさり気なくも男気のある対応に、称賛が集まっていました」
上司はバツイチで独身ということもあり、女性社員からの人気も高かったそうだ。しかし、上司の家を訪れた際にある事実が明らかになり、その評価が覆されることに。
「職場のみんなでバーベキューをすることになったんです。そこから近い場所に上司のマンションがあったので、荷物を置かせてもらったんですね。部屋でハムスターを飼っていて、触らせてもらいました。意外と懐いていて、すごく可愛かったんです。
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バーベキューが終わったところで、道具を片付け、荷物を取りに再び上司の家へ。すると、クローゼットが開いていて、興味本位で覗いてしまいました。中には、虫かごのようなものが一つ。そこにはゴソゴソと動く小さな影。よく見ると、ゴキブリでした。ゾッとして後ずさりする私に、上司が言いました。“それエサだから”と。そこですべてを理解しました。血の気が引いて、倒れそうになりました」
明日実さんにとっては衝撃的な光景だったようだが、上司としては特に悪いことをしているわけではない。むしろ、命を無駄にしない尊い行為だとも言える。
写真・Maarten