前田は2012年にAKB48を卒業後は、ドラマや映画などの女優業へ力を入れてきた。当初は「セリフが棒読みすぎる」「もうちょっと演技力が欲しい」といった声が聞かれてきたが、最近はそうした声も少なくなりつつあり、女優業がすっかり板についてきた印象だ。
初期の代表作の一つに数えられるのが、山下敦弘監督による2013年公開の『もらとりあむタマ子』だろう。大学を卒業したものの就職せず、実家に戻り怠惰な日々を過ごす女性を好演した。アイドル女優に留まらない役柄をこなし、第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞している。
さらに、前田とこれまで3つの作品でタッグを組んでいるのが世界的な評価も高い黒沢清だ。13年の『Seventh Code』、17年の『散歩する侵略者』に続き、19年には『旅のおわり世界のはじまり』では、ウズベキスタンロケに挑戦。前田は同地を訪れるレポーター葉子役を演じた。全編が海外ロケの映画となったが、前田はその世界観を見事に演じ切った。
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前田の出演する映画は、万人受けする大メジャーな作品というよりは、ミニシアターが似合うアート系の映画が多い。その分、個性がウマくハマっているとも言えるだろう。前田はもともとAKB48時代から、ほかのメンバーとは一線を画す存在であっただけに、それが映画の世界では上手く生かされていると言える。これからも末永い活躍を見せて行きそうだ。
記事内の引用について
太田プロダクションのオフィシャルウェブより
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