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フリー宣言の前田敦子、世界的監督の作品にも出演 コツコツ積み上げてきたキャリア

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前田敦子

 元AKB48の前田敦子が、12月いっぱいで所属の太田プロダクションを退社し、フリーとなることがわかった。事務所のウェブでは「来年30歳を迎えるにあたりこれからの人生を考えた時に、もっとしっかりしなければいけないなと思い、ずっと甘えさせていただいた環境から一歩踏み出すことを決心しました」と前田本人のメッセージも紹介されている。

 前田は2012年にAKB48を卒業後は、ドラマや映画などの女優業へ力を入れてきた。当初は「セリフが棒読みすぎる」「もうちょっと演技力が欲しい」といった声が聞かれてきたが、最近はそうした声も少なくなりつつあり、女優業がすっかり板についてきた印象だ。

 初期の代表作の一つに数えられるのが、山下敦弘監督による2013年公開の『もらとりあむタマ子』だろう。大学を卒業したものの就職せず、実家に戻り怠惰な日々を過ごす女性を好演した。アイドル女優に留まらない役柄をこなし、第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞している。

 さらに、前田とこれまで3つの作品でタッグを組んでいるのが世界的な評価も高い黒沢清だ。13年の『Seventh Code』、17年の『散歩する侵略者』に続き、19年には『旅のおわり世界のはじまり』では、ウズベキスタンロケに挑戦。前田は同地を訪れるレポーター葉子役を演じた。全編が海外ロケの映画となったが、前田はその世界観を見事に演じ切った。

 ​>>豪華OG集結も乃木坂46の模倣? AKB48に「相当ピンチなんだな」驚きの声<<​​​

 前田の出演する映画は、万人受けする大メジャーな作品というよりは、ミニシアターが似合うアート系の映画が多い。その分、個性がウマくハマっているとも言えるだろう。前田はもともとAKB48時代から、ほかのメンバーとは一線を画す存在であっただけに、それが映画の世界では上手く生かされていると言える。これからも末永い活躍を見せて行きそうだ。

記事内の引用について
太田プロダクションのオフィシャルウェブより
https://www.ohtapro.co.jp

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