昨年、阪神を自由契約になり、ロッテが獲得。鳥谷は「マリーンズでチームに貢献する姿をお見せすることが一つの恩返しだと思ってます。自分のプレーをする姿をお世話になった方々にお見せしたい。裏方、スタッフの皆さまなど多くの支えがあって、阪神タイガースの鳥谷敬が作り上げられた。そういう人たちの刺激になるようなプレーをグラウンドでお見せしたい」とシーズン前に強い決意を述べていた。
今シーズンは42試合に出場、打率.139(36-5)、6打点の成績に終わったが、ロッテ球団が力を入れている発信力の強化に対して積極的に協力するなど、1年目からチームに溶け込んでいた。10月25日のオリックス戦(大阪・京セラドーム大阪)では、史上46人目となる350二塁打を記録。球団関係者によると、グッズの売れ行きも好調で、ベンチに入れておくだけで存在感があり、各球場で代走のコールがされると、敵味方関係なく大きな拍手がわき起こっていたのが印象的だ。
鳥谷は「球団とお話をさせていただき、戦力として考えていただいているとのお話をいただきましたので、来年も現役を続行することを決めました。18年目のシーズンとなりますが宜しくお願いします」とコメント。来シーズンは、今シーズン中止となってしまったセ・パ交流戦も組まれている。鳥谷は古巣「阪神」との対戦を楽しみにしており、「マリーンズがパ・リーグで勝って、セ・リーグの覇者と戦う事が出来るチャンスを掴む。その相手が、阪神タイガースという想い出の沢山詰まったチームであればこんなに最高な話はないと思います」と語っていた鳥谷が、5月25日から兵庫・阪神甲子園球場で開催予定の阪神との交流戦に凱旋すれば、さらなる話題を呼ぶのは間違いない。黒いユニフォームを着た鳥谷が、甲子園のグランドに帰還する姿を見たいファンは多いだろう。鳥谷にはその期待に応えてもらいたい。
(どら増田)