少し前に付き合っていた恋人の趣味は写真撮影。休みのたびに旅行に出かけ、各地の風景を撮ってはSNSにアップロードをしていました。私も時々彼の撮影旅行についていって、現地のおいしいグルメを堪能するのが趣味になっていました。
そんなある日、大学時代の友達数人と食事をすることに。卒業以来数年ぶりに会う友達もいて、私はすっかりテンションが上がっていました。
それぞれの現状報告に花が咲いたころ、その内の一人が「そういえば明菜のSNSを見たんだけど」と話し始めました。しかし、私はSNSの雰囲気があまり得意ではなく、そういったものを一切やっていません。
どういうことかと思い詳細を聞いてみると、あるSNSに私のアカウントがあり、友達はそれをフォローしているということでした。なんでもそのアカウントには数千人のフォロワーがついていて、写っている人物も確かに私だというのです。
友達の話を聞いて不審に思った私は、教えてもらったアカウントを確認してみました。すると、そこには確かに私と同姓同名のアカウントが。アップロードされていたのは彼との旅行で撮られた写真で、ご当地グルメを楽しんでいる私の姿が何枚も写っていました。
家に帰ってからそのことを問いただすと、彼は「写真が上手に撮れたから、色々な人に見てもらいたかった」と写真をアップロードしていたことを認めました。
>>みかんを食べながら行為をする男~本当にあった怖い彼氏~<<
彼は私に一切報告をせず、勝手にSNSのアカウントを作って私に成りすましていたのです。そのことについても「俺が撮った写真だからいいと思って」と、まったく悪びれる様子もありませんでした。
いくら彼が撮った写真でも、被写体の許可も取らずに勝手になりすましをされるのは本当に気持ちの悪いものです。彼にはその場でアカウントを削除してもらい、別れることを宣言。ですが、泣いてすがる彼を完全には振り切ることができず…。でも先日、彼に対して今後一切の写真撮影を禁止しました。そのフラストレーションに耐え切れず、彼から別れを切り出してくるのを待つばかりです。
取材・文 篠塚まちね
写真 きうこ