アッセンブルはコロナ禍で試合や興行ができない女子プロレスに「少しでも協力できたら」という北斗の考えに賛同した長与千種(マーベラス)、ダンプ松本(極悪同盟)、堀田祐美子(フリー)、尾崎魔弓(OZアカデミー)、高橋奈七永(シードリング)、里村明衣子(センダイガールズ)、コマンド・ボリショイ(PURE-J)ら、6団体・ユニット&フリーの代表が集結。さらに、スターダム、WAVE、アイスリボンも加盟団体として名を連ねている。
第1回大会は10月1日にマーベラス、OZ、シードリング、仙女、PURE-JにフリーのT-HEARTSを加えて、各団体が提供マッチを行う形で6試合を開催。第2回大会は11月20日に、スターダムとジャガー横田、長与、ダンプらレジェンド枠を加えた8試合を開催し、それぞれ600枚用意したチケットを完売させた。
第3回大会は2部構成で開催することが発表されており、Up-and-Coming Edition(スター候補選手)10試合が開催され、なんとアッセンブルから新たな選手がデビューするという。さらに3試合、各団体から試合が提供される予定で、マーベラス、OZ、仙女、PURE-J、T-HEARTSの参加は発表されている。第2部ではファン感謝祭として、選手とファンによるゲーム大会や、選手によるミニオリンピック、その他イベントを開催する予定だ。
北斗は「試合だけじゃなくイベントにだけ参加する団体があってもいいと思う」と発表会見で話しており、今回の第2部に関しては実験的な要素も含まれているのだろう。
11月29日の東京・後楽園ホール大会で、仙女と全面対抗戦を行うはずだったマーベラスの出場予定全選手が、濃厚接触者に認定され欠場となり、対抗戦も延期に。ここで北斗が急きょ駆け付けて、現役時代に使用していたマスクを提供、ジャンケン大会を行うなど、ピンチに陥った団体をヘルプした。
アッセンブルのネットワークが早速発揮された形となったが、こうした「助け合い」は今後も継続されるはずだ。アッセンブルの大会では物販を引退した北斗の後輩OGが率先して手伝っているのも印象的。観客や報道陣にもフェイスシールドと手袋を配布するなど、コロナ感染対策も徹底、観客にも安心感を与えている。北斗の女子プロレス界への恩返しが「本気」であることがしっかりと伝わってくる。
アッセンブルは女子プロレスの魅力を伝える貴重なコンテンツとして、さらなる継続を期待したい。
(どら増田)