>>宇宙人に誘拐され、子どもができた!?衝撃的なアブダクション体験の背後にあるもの<<
地元メディアの報道によると、18日にユタ州野生生物資源局が年間の生物生息数調査のため、ユタ州公共安全局のヘリコプターで荒野を回っていた。上空を飛行しながらオオツノヒツジの生体数を調査していたところ、生物学者の一人が荒野にぽつんと立つ謎の鉄の柱を発見。興味を持った研究チームは近くにヘリを着陸させ、近づいて調べてみたのだという。
当初はNASAなどの機関が衛星との通信用に建てたものではないかとも推測されたが、鉄の柱の周囲には他に人家もなく、何らかの設備や機器も存在していなかった。曲がっているところなども確認できなかったため、最終的に何者かによるアート作品である可能性が高いという結論になった。なお、発見した研究者たちはこの柱を「2001年宇宙の旅」に出てきた謎の構造体に似ているとして「モノリス」と呼ぶことにした。
誰が、なんのために設置したのか分からない謎の「モノリス」の報道を受けてネットは大きく盛り上がった。しかし発見者たちは、この柱を写真に収めて公開しているものの、正確な位置を非公開にした。誰の物かも分からない状態で所在地を明らかにすると、興味本位で人が集まって現場が破壊されかねないと判断したのだ。
だが、ネットでは何とかして場所を特定しようとする人たちが続出。その結果、一日も経たずしてGoogle Earth上でモノリスを発見した人が出てきた。だが、Google Earthの更新履歴を確認すると、このモノリスは2015年8月から2016年10月の間に設置されたと判明した。つまり、このモノリスは実は4、5年前から何者かによってひそかに砂漠の片隅に建てられていたということだ。
そして今月27日、衝撃的な続報が寄せられた。モノリスが地面に三角形のくぼみを残して消えてしまったことが判明。ユタ州土地管理局は28日、Facebookでこの事実を発表した。
モノリスの場所は連邦政府が管理する公有地であったため、罰則を恐れた設置者が撤去した可能性が考えられているが、今のところ誰がこのようなことをしたのかは分かっていない。
なお、モノリスの外見的特徴から、芸術作品に関する情報を取り扱う「The Art Newspaper」がミニマリストの芸術家、ジョン・マクラッケン氏の「独立した板の彫刻(free-standing plank sculptures)」に似ていると指摘。現在、この作品を展示しているDavid Zwirner Galleryも「これは間違いなくジョンの作品だと思います」と語っている。ジョン・マクラッケン氏本人は2011年に亡くなっており、ギャラリー側も「危険を犯さなくても、ユタ州のモノリスは我々のギャラリーに展示中です」と述べている。
果たしてモノリスはどこに消えたのか。もしかすると再び姿を現すのだろうか?
(山口敏太郎)
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