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2017年10月の第1弾、翌年12月に放送された第2弾ともに好評を博した今作は、民間子どもシェルターを舞台に、傷ついた子どもたちと世話焼きおばさんのさくらが“親子丼”を食べることで通じ合い、愛を伝え合う姿を描く。さくらと共に子どもたちと向き合うおばちゃん弁護士・三谷桃子役で名取裕子が出演するほか、今回から子ども担当弁護士・宮部雪乃役で新川優愛、シェルターホーム長・高瀬川多喜役で山崎静代も出演する。
真矢は本作が支持されている理由について、「平成から令和にかけてどんどん増える児童の問題を取り上げた作品。このコロナ禍でも、児童虐待や子育て放棄のニュースを何度聞いたことか。人気シリーズという実感はないんです。でも、気がついたら第3弾まで来ています。時代と向き合っている作品だから(支持されている)ということではないでしょうか」と分析する。
ヒロイン・九十九さくら役については、これまでに演じてきたどんな役とも違ったスタンスで取り組んでいるといい、「この役に関してはどんな映り方をしてもいいんです。どう見えたっていいやって思うほど、役に浸かりたいと思ってやっています。生身で演じることが重要な役なんです。実際、ここまで裸になって演じたことはないんです。演技のようで演技じゃない部分もたくさん含まれています」と振り返る。
役作りのために、実際に子どもシェルターのような場所を訪れることもあるという。また、YouTubeなどで、子ども虐待の問題を扱った動画や、子育てに悩む母親のインタビューを見たりして、自身もドラマ内で取り上げられる問題について深く考えさせられることが多いといい、「(恵まれない環境の)児童や自分たちをかくまってくれる場所がいろいろとあるんだ、声を上げていいんだということをこのドラマを通して、目から耳から入れていただきたいです」と呼びかける。また、この物語を自身も「能動的に捉えることが大切」と感じながら演じているとも。
真矢は「さくらは自分の位置や考えを模索している役。第1弾は自分の子どもを失い、加害者の側から変えないといけないんだって、福祉に入っていくストーリー。自分の思いを描いていました。第2弾では、福祉の問題をいろんな形で支えようとする人たちと融合し、第3弾ではそういう人たちがいろいろといる中で、わたしはどう動くべきかを考えて行こうとするんです。コロナ禍で、いろんな問題が、これまでそうじゃなかった家庭からも浮上しているこの時代の中、さくらだけでなく、わたし自身も模索する部分は多いんです。役者としてでなく、1人の人間としてこのドラマを通じ、さくらのように突っ走っていけたらいいなと思います」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)