新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間中、ネットに公開したショートショート50編を収録した本書は、これまでのBKBのイメージを覆すような、繊細な作品からユーモアに溢れたものまで様々な作品が収められている。すでに重版も決まっており、BKBは「発売して一週間くらいで重版は思った以上」とその反響の大きさに舌を巻く。
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ショートショートの代名詞的存在の星新一や、同じくお笑い芸人から作家デビューし、芥川賞を受賞した又吉直樹らとの対比を問われると、「そもそもジャンルが芥川賞を取る内容ではない。憧れはありますけど、(又吉にライバル意識を持つとかは)おこがましい。でも、芸人のショートショートだとBKBだと言われたい。星新一の次はBKBというくらいになりたい」とコメント。「長編は書いたことないし、自信がない。中だるみのない話を書きたくなくてショートショートを選んだ。自分が読んでしんどいって思われるのは嫌なので。今はショートショートを極めていきたい」と意気込みも。
BKBの同期で友人である、しずるの村上純も会見に同席。「コントや物語を書く自分にとっては嫉妬する内容。(BKBは)もともとコントを書き、人前でそれを表現したい人。(小説ではコントとは一味違った)丸裸なバイク川崎バイクがそこに出る。そこが文章を書くバイク川崎バイクの魅力になると思う」とエールを送っていた。
(取材・文:名鹿祥史)