>>名字を加えた改名の俳優たち、もれなく成功している? それぞれの理由は<<
続いての“改名”俳優が伊藤健太郎。もともとの出発はモデルだった。kentaroとして活動していたが、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)で「健太郎」として俳優デビュー。苗字をつけることを以前から考えていたところ、『今日から俺は!!』(日本テレビ)での役名が「伊藤」であることに運命を覚えて、2018年の誕生日からフルネームに。ちなみに、彼と同姓同名の伊藤健太郎という声優もいる。俳優・伊藤健太郎は、実写映画『弱虫ペダル』に2番手として出演しているが、声優・伊藤健太郎も、テレビアニメの『弱虫ペダル』で同じ自転車競技部のメンバーの“声”を担当している。
同じく、アルファベット表記から芸能人生のキャリアをスタートさせたのが、今年から本名で活動している永山瑛太。もともとモデルだった彼は「EITA」という芸名だったが、実はその後、しばらく本名で活動していた時期もある。ところが、フジテレビのドラマディレクターである永山耕三氏との血縁関係を何度も聞かれることに嫌気が差し、2003年ごろに苗字を外した瑛太に。だが、令和への改元を機にフルネームになっている。ちなみに、主演を務めた2011年のテレビドラマ『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)の演出担当は、永山耕三氏である。
こう見てくると、モデルデビューの時はアルファベット表記が多いことが分かる。その元祖的な存在であり、本名に改名した俳優の走りともいうべき井浦新。彼はARATAとしてパリコレなどに出る有名モデルとして出発。後に俳優業もこなすようになったが、2012年公開の映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』に三島役で出演した際、その思想を肌で感じ、アルファベット表記でエンドロールに出ることは好ましくないと考えて、フルネームにしている。
そのほか、別のケースもある。それが仲野太賀。俳優・中野英雄の次男で、旧芸名は名前のみの「太賀」。昨年6月、本名の「中野」と、これまでを振り返り、「仲間との出会いが俳優人生の財産である」と実感したことから、昨年6月に改名した。転機はいろいろなところに落ちているものだ。