問題のシーンは、スペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」のエイバル対バジャドリード戦。バジャドリードのゴールキーパーが、ディンフェンダーからのバックパスをゴール枠外で待ち受けていたところ、パスがゴール中央に行ってしまい、反応できないゴールキーパーが足を滑らせてしまう。こぼれ球を、乾貴士が押し込み、失点してしまった。
番組は、この失点の原因を「キーパーの責任」と放送。キーパーに赤丸を付け、関口宏が「キーパー、何してんの」とナレーションした。コメントを求められた川藤氏は「あんなもんね、理由にならんですよ。ゴールキーパーちゅうのは、滑ったりするなんちゅうのは、即点になることですからね。野球で言うたら外野手と一緒で、点にしたらいかんとこで、滑ろうが何しようが、ああいう凡ミスはやっちゃいかんですね」と喝を入れる。
張本氏も「いや~話にならないね。キーパーどこに立ってるの。死守しなきゃいけないのに、どこにポジションにいるのか。ボーンヘッドに近いね」と斬った。仮にキーパーが滑って転び失点したとすれば、その批判も納得できるものだったのだが…。
これを見た視聴者から「あれはディンフェンダーのミス。バックパスをキーパーはゴール枠外で待つもの」「ディンフェンダーがキーパーの位置を確認しないで蹴っている。キーパーに落ち度はない」「キーパーのポジショニングは基本通りだ」とツッコミが殺到したのだ。
そして、「サッカーのことを知らない人が語らないでほしい」「川藤と張本に喝」と厳しい声も。一方で、「サッカーは専門外の人にキーパーが悪いというようなVTRを見せればああ答えるしかない。番組が悪い」「サッカーは中西哲生がいる時にしか取り上げない方がいい」「野球専門の人にコメントを求めているのだから仕方ない。責めるのは酷」という声も出た。
野球一筋の張本氏やゲストが多いこの番組。今回はVTRの作りが「キーパーが悪い」という扱いだっただけに、専門外のコメンテーターが誤ったコメントをするのも無理はない。番組側に配慮が必要だったのではないだろうか。