7月に入り、東京都民の感染者数が数日連続で3ケタとなっていることを受け、東京と隣接している県知事らが県民に都内の繁華街への外出などを控えるよう呼び掛けたり、小池百合子東京都知事も4日に都民に対し、不要不急の都外への移動自粛を要請するなどしているが、この日の『ひるおび』でもこうした移動宣言などについて取り上げていた。
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そんな中、MCの恵俊彰が政治ジャーナリストの田崎史郎氏に「どっちなんですか?(県外に)動いていいんですか?」と話を振ると、田崎氏は「僕は動きます」ときっぱり。「8月に九州に旅行しようと思ってるんですけど。それは古希なんです」と8月になったら古希のお祝い旅行を予定していると言い、「旅行に行って温泉にでも浸かってゆっくりしたい、と。地方にお金を落としたいということをやろうと思ってる」と告白。政府が国内旅行や飲食業を支援する「Go To キャンペーン」も8月に始まるが、田崎氏は「やっぱり動かないと世の中経済が回って行きませんから。僕は今のところ健康に問題はないんでそうしようと思ってる。もしダメそうだったら体調が悪くなったら行かないけど」と言いつつ、小池都知事やほかの県知事の呼び掛けについては、「別に法律に基づいて言われてるわけじゃないんですよね。今の気分の問題として、『ちょっと遠慮してくださいね』って言われてる程度の話ですから」と断罪していた。
田崎氏のこの発言に視聴者からは、「確かに経済回さないと」「観光業がどんどんだめになっちゃう」「緊急事態宣言も終わったし、県外に遊びに行くことは悪いことじゃない」という賛同が集まったものの、地方在住者からは、「地方の医療体制は脆弱だし、ウイルス持ち込んでほしくない」「自分は大丈夫と過信している人が地方にまき散らしている」「自分が無症状感染者かもしれないって可能性なんで考えないんだろう」という否定的な声が集まっていた。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、東京との感染者数増加に伴い、「8月の帰省をやめた」「連休で他県に出たかったけど今年は都内から出られない」という都民からの声はこれまでにも聞かれていたが、田崎氏の発言をきっかけに、都内からの旅行者への地方住民からの視線がより厳しいものとなった形に。経済活動を再開させなければならない現状に相反してしまう、新型コロナウイルスのこれ以上の感染拡大を防ぎたいという多くの人が抱いている気持ちを、田崎氏の発言が刺激してしまったようだ。