番組は千原ジュニアとV6・井ノ原快彦が司会で、過去の偉人「グレートさん」の運命の決断を紹介する番組。「日本の細菌学の父」と呼ばれた北里柴三郎、1964年東京オリンピックの招致を成功させた田畑政治、労働者疾病保険法案を作った後藤新平ら、近代の偉人たちを特集した。
ここまでは、よくある世界の偉人たちを紹介する雑学番組。だがこの番組が画期的だったのは再現VTRを使わずに漫画家が描いた漫画に声を添えて紹介していくという演出で、放送内容の大部分が漫画風のイラストで占められるという珍しい展開となった。
その内容にネットでは幅広い意見が見られた。「再現VTRを使わずに漫画を使うのが斬新でよかった」「いろんなイラストがあって楽しかった」という意見が相次いだ。
その一方、「慣れない」といった声も。「せっかくテレビを見ているのだから漫画にするのは手抜きなのでは?」という声や、登場した漫画が『北斗の拳』をほうふつとさせる個性の強いものだったため「気が散って内容が頭に入らなかった」という声も少なくなかったようだ。
今回『THEグレートジャッジ』が漫画による再現が多くを占めた理由は明かされなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大で再現VTRの撮影ができなかった事情があったと考えられる。また田畑に関しては2019年度のNHK大河ドラマ『いだてん』で登場していたために、再現VTRが作りづらかったという事情もありそうだ。
新型コロナウイルスの拡大は、バラエティやドラマの撮影にも大きな影響を及ぼしている。今回『THEグレートジャッジ』が示した漫画による再現も苦肉の策ではあっただろうが、今後様々な番組が追随する可能性も考えられる。