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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 家族を傷つけてしまっても歌いたいの!『ワイルド・ローズ』

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提供:週刊実話

 お仕事お疲れ様です! アフターコロナに、どんな新しい働き方が生まれるのか…今のところ誰にも分からないですね。でも、エンターテインメントはとても大事。映画館が徐々に開館し始めているので、きっと素敵な作品があなたを待っていると思いますよ!

 今回は『ワイルド・ローズ』。ちょっぴりワイルドな女性、ローズ=リン・ハーラン(ジェシー・バックリー)が刑務所から出所するところから物語は始まりますが、冒頭から、素晴らしい歌声に心が鷲掴みされます。カントリーミュージックの奥深さに、いきなりノックアウトです。

 カントリーシンガーとしてスターを夢見るローズですが、家に帰ったら子供が2人! シングルマザーだったとは驚きです。ローズのお母さんが代わりに面倒を見ていて、長く離れ離れになった家族の雰囲気は微妙な関係。そう、ローズの一番の問題は「自分は誰よりも凄くて、絶対にスターになる!」という驕り。もちろん、ミュージシャンとして売れるためには、そのくらいのガッツと気持ちがないとダメだけど、どこか、とても甘く考えているふしがある。平気で子どもたちをほったらかしにしては、夢を追い掛けてばかり。

 ただ、歌声は絶品。ローズの心の中で響く、数々の素晴らしい楽器が伝えてくれるのですが、それを聴くと“スターダムの階段をきっと昇りきれる!”という気持ちにさせてくれます。「不思議だ。こんな女性、いい加減すぎて売れないわ〜」という思いと、「絶対にイケる!」の両方の気持ちが交錯し、頭を中をグルグル混乱させます。
 この作品のカギは、やっぱり楽曲。映画を見終わって、私はすぐにサントラを買いました。ローズ演じるバックリーが歌ってるから、なおさら心に響き渡ります。

 とにかく、才能があるローズから目が離せない。その才能は歌だけでなく、まわりの人たちに助けてもらっている人徳も一つ。お金を稼ぐためハウスメイドとして働く家の奥さんは、知り合いに「応援してあげて」といろいろ考えてくれ、あらためて、出会いは本当に人を救うと思いました。

 家族か歌か…ローズが選んだ道とは? 私、個人的にはジュリー・ウォルターズ演じるローズのお母さんの本音を聞いた時、感動しました。自分の夢を娘に託して、自分は我慢しよう…と。でも、それは我慢ではなく、賭けをする勇気がなかったから、という取り方もできる。もしもあなたなら、どんなふうにローズを応援し、守りますか?

画像提供元:(c)Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
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■ワイルド・ローズ
監督/トム・ハーパー 出演/ジェシー・バックリー、ソフィー・オコネドー、ジュリー・ウォルターズ 配給/ショウゲート 6月26日(金)全国ロードショー。
■カントリー歌手になりたいと願うローズ=リン・ハーラン(ジェシー・バックリー)は、2人の子どもを抱えるシングルマザー。刑務所から出所したばかりの彼女にとっては、それはかなわぬ夢でしかなかった。そんなある日、家政婦としてローズが働き出した資産家のスザンナ(ソフィー・オコネドー)が彼女の歌を聞き、その才能に感嘆し応援しようと決める。やがて、ローズに大きなチャンスが訪れるが…。

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