記事によると、番組の中でもドラマは、大人数が関わり、演出によっては3密になりかねないシーンもあることから、課題は山積み。
そのため、各局は制作マニュアルを新たに作成。芸能事務所の関係者の間で「最も厳しい対策を立てた」と言われているのが日本テレビ。
マスク着用や手洗い、消毒、換気などは当然で、3密を避けるため、最少人数での制作(密集防止)、最短時間での撮影(密閉防止)、2mのソーシャルディスタンスの確保(密接防止)などの対策も。
本番でも、ラブシーンやアクションなど濃密な接触を伴うシーンについては、本人の了承を取った上で“一発撮り”で行っていくというのだ。
「ドラマの撮影現場といえば、とにかく人が密集しているという印象だったが、今後、ああいう光景も見られなくなるのでは。出演者については、極力周囲の関係者を減らすように通知され、スタイリストやヘアメイクが必要なら、マネジャーを現場から外さなければならなくなるだろう」(テレビ局関係者)
ロケ地についても今後は選定が難しくなりそうだが、現場のスタッフにとっては深刻な事態になりそうだというのだ。
「コロナにより、テレビ各局の広告収入は大幅減で、ドラマの制作費も減らさなければならない。コロナの感染拡大防止もあるが、必然的にドラマの現場のスタッフの数を減らさなければならず、そうなると、制作会社スタッフなどは真っ先にリストラの対象になってしまうだろう。さらには、出入りしている各分野の業者などにも多大なる影響を及ぼすことになりそうだ」(放送担当記者)
それでも、ドラマのクオリティーは維持しなければならず、各局の制作陣の力量が問われることになりそうだ。