番組では、緊急事態宣言が続く19日、千葉県の蘇我駅に鉄道ファンが殺到した様子を紹介。JR只見線を走っていたキハ40系という車両が同県の小湊鐵道に譲渡される様子を撮影するため、通過する沿線や蘇我駅に鉄道ファンが殺到したのだという。そして、同駅のホームに鉄道ファンが群がる様子を収めた画像を「視聴者撮影」とテロップを表示した上で放送した。
>>同日、もう一つの炎上も…『玉川氏、日本人がマスクをしていたのは「エゴ」 死者が少ない理由として話し批判の声』<<
緊急事態宣言下の19日に鉄道ファンが殺到したことは事実のようで、視聴者からも苦言が出たが、この放送に反応したのが良識ある鉄道ファンたち。「昨日の様子」として紹介された画像の一部が、写真に収められた車両がキハ40系と全く違うことなどから、「全く別の日に撮影されたものではないか」と指摘したのだ。
多くの鉄道ファンはこの指摘に同調。そして、「昔の画像を引っ張り出し、鉄道ファンを貶める印象操作。実にひどい」「間違った写真はホームに鉄道ファンが群がる実にわかりやすい写真。殺到している印象を与えるためにわざと持ち出して使ったに決まっている」と番組を厳しく批判する。
番組には批判の電話が殺到した模様で、番組の後半になり、斎藤ちはるアナウンサーが「昨日ではなく今年3月に撮影した写真を使用してしまいました。お詫びして訂正いたします」と誤使用を認め、謝罪。その後、「なぜ間違ったのか」など説明することなく、そそくさと天気予報に移行した。
この「誤使用」に激怒した鉄道ファンに加え、連日の新型コロナウイルス報道に不満を募らせている一部視聴者から続々と批判が寄せられ、Twitter上では「モーニングショーはクソ」というハッシュタグが登場。その中で「適当な報道が多すぎる」「批判されたら謝罪して有耶無耶にする。それでいいのか」「公共の電波で嘘を流し続ける姿勢は許せない」「自分たちだって取材と称して出歩き、密を作っているではないか」と怒りの声が上がっている状況だ。
ただし、番組のファンや玉川徹氏のコメントを普段から支持している層からは、「単なるケアレスミス。許してあげてもいいのでは」「鉄道ファンが迷惑行為をしていることは事実」「ミスを恐れていては真実を報道できない」と擁護の声も出ている。
新型コロナウイルス感染拡大以降、番組の内容やコメンテーターの発言が「不正確だ」と批判される『モーニングショー』。Twitterで「クソ」というハッシュタグが登場してしまっていることについて、どう考えているのだろうか。