3月には、吉本興業を解雇されてから表面的には絶っていたお笑い芸人の仲間から、オリエンタルラジオ・中田敦彦を招いた。同チャンネルで芸人とトークをするのは初めてだ。およそ43分にわたる配信では、昨年の芸能界を大きく揺らした闇営業問題で報じられていない真実を次々と放談。141万回を超える再生回数となり、関心の高さを示した。
配信中、アクシデントが起こっている。収録場所の入口付近で、「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)が外ロケをしていたのだ。芸能ライターが振り返る。
「外が騒がしくなったので、収録をいったん中断。外に千鳥がいることが判明したので、急きょ中田さんが乱入しました。その後、壮大なドッキリ企画のごとく宮迫さんが登場すると、現場は大盛り上がりだったといいます」
同番組は、総合演出・エグゼクティブプロデューサーを加地倫三さんが担当。一介のテレビマンである彼の名を一気に押し上げたのは、雨上がりのトーク番組「アメトーーク!」だ。宮迫にとっては第二の故郷というべき局であり、番組であり、加地さんは恩人といっても過言ではない。
ところが、友人のよしみがあっても、番組出演となれば話は別。「テレビ千鳥」で宮迫の登場シーンが放映されることは当然なく、オールカットで終わっている。
ちなみに宮迫は、久しぶりに民放番組の大勢のスタッフ、カメラ、音声、照明や現場マネージャーなどを前にしたとき、足の震えが止まらなかったという。キャリア31年の宮迫をもってしても、半年以上に及ぶブランクは深刻な問題だ。
「アメトーーク!」に生還できるXデーまでには、板についてしまったYouTuber気質を改める必要があるかもしれない。
(伊藤由華)