全日本では、1991年から毎年開催されていた春の最強戦士決定戦『2020チャンピオンカーニバル』を新型コロナウイルスの影響で中止にしており、発表されていた秋山準のアメリカWWEへ特別コーチとしての派遣も、棚上げ状態になっている。
4.30と5.5の両大会には元W-1の芦野祥太郎が、5.5大会にはアメリカ行きを「チャンピオンカーニバルに出るまで」延期するとした黒潮“イケメン”二郎が参戦。4.30大会は『全日本プロレス中継 2020 〜全日本プロレスから世界へ届けたい想い〜』、5.5大会は『全日本プロレス中継 2020〜そして、闘いはつづく〜』というタイトルが付けられた。
『全日本プロレス中継』は1972年10月から2000年6月まで、時間帯や時間枠を変えながらも長きに渡って日本テレビ系列の地上波で全国中継され、プロレスファンに愛されてきた番組名で、今回のタイトルを見て「おっ!」と思ったファンも少なくないだろう。
4.30大会ではヤンキー二丁拳銃(木高イサミ&宮本裕向)が保持しているアジアタッグ王座に、イタリア出身のフランシスコ・アキラが「ベルトを獲ってイタリアの皆に元気になってもらいたい」と挑戦表明。パートナーに悩んでいたところに前三冠ヘビー級王者の宮原健斗が登場し、ガッチリ握手。「フランシスコ・アキラ選手の祖国、そしてアジアにも『宮原健斗の最高』を届けます」とアジアタッグ獲りに名乗りを上げた。
サムライTVでは、完全に止まってしまっているプロレス界に風穴を開けるべく、大日本プロレスやZERO1でもTVマッチの開催を発表しており、この流れに全日本も加わった形となる。
(どら増田)